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教科書ドリル 生理学 第13章

F. 聴覚

第13章 感覚 全12問

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内耳に関して、聴覚系と平衡系の分担と、それぞれに対応する視床中継核の組み合わせとして正しいのはどれか。

1蝸牛:平衡感覚/前庭・半規管 ― 聴覚/視床中継=外側膝状体
2蝸牛:聴覚(有毛細胞・コルチ器)/前庭(卵形嚢・球形嚢)・半規管 ― 平衡感覚(有毛細胞・平衡斑/膨大部稜)/聴覚の視床中継核=**内側膝状体(MGN)**/視覚の視床中継核=**外側膝状体(LGN)**/平衡感覚の中継は前庭神経核→視床を介して体性感覚野近傍
3蝸牛・前庭・半規管はすべて聴覚受容器で、平衡感覚は蝸牛のみが担う/視床中継=下丘
4内耳神経VIIIは聴覚のみを運搬し、平衡感覚は顔面神経(VII)が運搬する

解答2

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内耳における有毛細胞の使われ方と内リンパ・外リンパの組成の組み合わせとして正しいのはどれか。

1聴覚・平衡覚とも外リンパ(K⁺優位)中で感覚毛が刺激される/外有毛細胞は機械電気変換に関与しない
2聴覚・平衡覚の受容細胞はいずれも**有毛細胞**で共通/蝸牛管・平衡斑・膨大部稜ともに**内リンパ(K⁺優位)**が感覚毛に接触する/**外リンパ(Na⁺優位)**は前庭階・鼓室階と骨迷路内の支持液として作用/外有毛細胞は能動増幅(cochlear amplifier)を担い耳音響放射(OAE)の基盤となる
3内リンパはNa⁺優位で外リンパはK⁺優位であり、両者の組成は同一である
4平衡覚の有毛細胞は耳石に直接電気信号を送り、有毛細胞自体はイオンチャネルを持たない

解答2

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ヒトの聴覚と音の性質に関する記述として正しいのはどれか。

1ヒトの可聴域は4〜400Hzで、4Hz以下は超音波と呼ばれる。
2ヒトの可聴範囲はおよそ20〜20,000Hzで、音の高さ(調子)は主に周波数で、音の強さはデシベル(音圧)やホン(主観的強さ)で表される。普通の会話の周波数はおよそ200〜4,000Hzである。
3音の3要素は高さ・強さ・音量であり、音色は物理量として定義されていない。
4音の強さは周波数のみで決まり、音圧の振幅には依存しない。

解答2

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耳の3分画と、それに属する解剖学的構造の組み合わせとして正しいのはどれか。

1外耳:鼓膜・耳小骨/中耳 ― 蝸牛・前庭/内耳 ― 耳介・外耳道
2外耳:耳介・外耳道/中耳 ― 鼓膜・耳小骨(ツチ・キヌタ・アブミ)・鼓室・耳管/内耳 ― 蝸牛・前庭・半規管
3外耳:耳介・耳管/中耳 ― 外耳道・鼓膜/内耳 ― 耳小骨・蝸牛
4外耳:蝸牛・半規管/中耳 ― 前庭・耳石器/内耳 ― 鼓膜・外耳道

解答2

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鼓膜で受けた振動が内耳に伝わる過程における**耳小骨の配列順(音伝導順)**として正しいのはどれか。

1アブミ骨 → キヌタ骨 → ツチ骨
2キヌタ骨 → ツチ骨 → アブミ骨
3ツチ骨 → キヌタ骨 → アブミ骨(鼓膜側から前庭窓<卵円窓>側へ)
4ツチ骨 → アブミ骨 → キヌタ骨

解答3

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内耳の蝸牛とコルチ器(ラセン器)の構造に関する記述として正しいのはどれか。

1蝸牛は直線的な管であり、内部は単一の腔として連続している。
2蝸牛はらせん形に巻かれた管で、基底膜と前庭膜により前庭階・蝸牛管・鼓室階の3階に区分される。前庭階と鼓室階は外リンパ(Na⁺優位)、蝸牛管は内リンパ(K⁺優位)で満たされ、基底膜上のコルチ器に並ぶ有毛細胞の感覚毛が上方の蓋膜との間にずれを生じることで機械電気変換が起こる。
3コルチ器の有毛細胞は蝸牛管を満たす外リンパの中で、蓋膜との摩擦なしに刺激される。
4蝸牛内のリンパは前庭階・蝸牛管・鼓室階すべてで同一組成であり、電気化学的勾配を生じない。

解答2

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蝸牛で発生した聴覚情報が大脳皮質に達するまでの伝導路に関する記述として正しいのはどれか。

1蝸牛神経→延髄蝸牛神経核→外側膝状体→聴覚野(後頭葉)
2蝸牛神経→蝸牛神経核→上オリーブ核→外側毛帯→下丘→**内側膝状体(MGN)**→側頭葉聴覚野
3蝸牛神経→前庭神経核→内側膝状体→聴覚野(前頭葉)
4蝸牛神経→蝸牛神経核→外側膝状体(LGN)→下丘→聴覚野(側頭葉)

解答2

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中耳に関する構造と機能・臨床上の意義の組み合わせとして正しいのはどれか。

1鼓膜:内耳と中耳の境界膜/耳管 ― 中耳と外耳道を連絡する管/鼓室 ― 液体で満たされた腔
2鼓膜:外耳と中耳の境界のロート状の膜、さまざまな周波数の音に共鳴する/耳管(エウスタキオ管) ― 鼓室と咽頭をつなぐ細い管で中耳の気圧を外気圧と平衡させる/耳小骨(ツチ→キヌタ→アブミ) ― 鼓膜の振動を前庭窓に伝え増幅する
3鼓膜:蝸牛管の内壁にある膜/耳管 ― 鼓室と中耳を遮断する膜/耳小骨 ― 内耳の前庭内にある
4アブミ骨筋:三叉神経支配/鼓膜張筋 ― 顔面神経支配/いずれも弱音の増幅のために収縮する

解答2

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コルチ器の有毛細胞に関する記述として正しいのはどれか。

1有毛細胞は蝸牛管の前庭膜に並んでおり、外リンパに接している。
2有毛細胞は蝸牛管の基底膜上に配列するコルチ器の中に並び、感覚毛の先端は内リンパに接している。基底膜の進行波によって感覚毛が蓋膜との間でたわむと受容電位が発生し、蝸牛神経を介して興奮が伝達される。
3有毛細胞は鼓膜の内面に直接並び、鼓膜振動を電気信号に変換する。
4有毛細胞は骨導でのみ興奮し、気導の音刺激では興奮しない。

解答2

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聴覚情報の視床中継核の名称を挙げ、視覚の視床中継核との対比も含めて簡潔に述べよ。さらに、聴覚情報が最終投射する大脳皮質領野の部位(葉・ブロードマン番号)も示せ。

解答聴覚情報の視床中継核は**内側膝状体(Medial Geniculate Nucleus:MGN)**である。これに対し、視覚情報の視床中継核は**外側膝状体(Lateral Geniculate Nucleus:LGN)**であり、両者は名前が似ているため混同しやすいが「**聴覚=内側/視覚=外側**」で対比して覚える。内側膝状体から聴放線を経て投射される一次聴覚野は、**側頭葉上側頭回のヘシュル回(横側頭回、ブロードマン41/42野)**に存在する。

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難聴の障害部位による分類に関する組み合わせとして正しいのはどれか。

1伝音性難聴:内耳〜聴覚野の障害(蝸牛・蝸牛神経・聴覚野など)/感音性難聴 ― 外耳〜中耳の障害(外耳道・鼓膜・耳小骨)
2伝音性難聴:外耳〜中耳の障害(鼓膜穿孔・中耳炎・耳小骨固着など気導系の異常、骨導は比較的保たれる)/感音性難聴 ― 内耳〜聴覚伝導路の障害(コルチ器・蝸牛神経・聴覚野。骨導・気導とも低下)
3伝音性難聴:聴覚伝導路の視床以降の障害/感音性難聴 ― 前庭器官の障害
4伝音性難聴と感音性難聴は同一の病態であり、障害部位によって区別する意味はない

解答2

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音伝導(気導)の経路として、鼓膜から内耳の有毛細胞まで振動が伝わる順序として正しいのはどれか。

1鼓膜→アブミ骨→キヌタ骨→ツチ骨→前庭窓→蝸牛管内リンパ→有毛細胞
2鼓膜→ツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨→前庭窓(卵円窓)→前庭階の外リンパ→前庭膜→蝸牛管の内リンパ→コルチ器基底膜→有毛細胞(感覚毛と蓋膜の摩擦)
3鼓膜→耳管→前庭窓→半規管→有毛細胞
4鼓膜→ツチ骨→キヌタ骨→蝸牛神経→コルチ器→アブミ骨→有毛細胞

解答2

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