学習トップ教科書ドリル 生理学第13章 ▸ F. 聴覚 / Q13F001

教科書ドリル 生理学

Q13F001 感覚

問題

内耳に関して、聴覚系と平衡系の分担と、それぞれに対応する視床中継核の組み合わせとして正しいのはどれか。

選択肢
1蝸牛:平衡感覚/前庭・半規管 ― 聴覚/視床中継=外側膝状体
2蝸牛:聴覚(有毛細胞・コルチ器)/前庭(卵形嚢・球形嚢)・半規管 ― 平衡感覚(有毛細胞・平衡斑/膨大部稜)/聴覚の視床中継核=**内側膝状体(MGN)**/視覚の視床中継核=**外側膝状体(LGN)**/平衡感覚の中継は前庭神経核→視床を介して体性感覚野近傍
3蝸牛・前庭・半規管はすべて聴覚受容器で、平衡感覚は蝸牛のみが担う/視床中継=下丘
4内耳神経VIIIは聴覚のみを運搬し、平衡感覚は顔面神経(VII)が運搬する
解答
正解2
解説

内耳は解剖学的には一続きの骨迷路だが、機能的には**蝸牛(聴覚受容器)**と**前庭器官(卵形嚢・球形嚢・半規管の平衡覚受容器)**の2系統に明確に分かれる。いずれも共通の受容細胞として**有毛細胞**を用い、内リンパに浸された感覚毛のたわみで機械電気変換を行う点は共通しているが、神経経路と中継核は完全に別系統である。
- 聴覚:蝸牛→蝸牛神経(VIII蝸牛枝)→蝸牛神経核→上オリーブ核→外側毛帯→下丘→**内側膝状体(MGN)**→側頭葉聴覚野(41/42野)。
- 平衡覚:前庭器官→前庭神経(VIII前庭枝)→前庭神経核→(①外眼筋運動核・小脳・脊髄に反射性連絡、②視床→大脳皮質感覚野近傍への知覚性投射)。
視床中継核としての「**内側膝状体=聴覚/外側膝状体=視覚**」の対比は国試最頻出事項で、混同することが多いため必ず押さえる。**内耳神経VIII**は聴覚(蝸牛枝)と平衡覚(前庭枝)の両者を運搬する混合神経であり、**顔面神経VII**は味覚(舌前2/3・鼓索神経)と顔面表情筋支配などを担う別の脳神経である。選択肢1は蝸牛と前庭の機能対応を完全逆転かつ視床中継核も誤り、選択肢3は平衡感覚を蝸牛に帰属させる明確な誤り、選択肢4は内耳神経VIIIの構成を誤っている。

解説画像
内耳に関して、聴覚系と平衡系の分担と、それぞれに対応する視床中継核の組み合わせとして正しいのはどれか。 解説図
内耳に関して、聴覚系と平衡系の分担と、それぞれに対応する視床中継核の組み合わせとして正しいのはどれか。
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