骨格筋・心筋・平滑筋の比較

筋肉には骨格筋、心筋、平滑筋の3種類があります。これらは横紋の有無、筋線維の形、細胞間の興奮伝導、神経支配、自動性、活動電位の絶対不応期、単収縮の持続時間、強縮、疲労の起こりやすさで異なります。

  • 横紋の有無:骨格筋と心筋は横紋筋、平滑筋は平滑筋。
  • 筋線維の形:骨格筋と心筋は円柱形、平滑筋は紡錘形。
  • 細胞間の興奮伝導:骨格筋は絶縁伝導、心筋は介在板のギャップ結合を介して興奮が広がる(機能的合胞体)。平滑筋もある程度の機能的合胞体を持つ。
  • 神経支配:骨格筋は体性運動神経により随意的に運動、心筋と平滑筋は自律神経により不随意的に調節。
  • 自動性:心筋は自動能があり、単独で興奮し収縮。
  • 活動電位の絶対不応期:骨格筋で短く、心筋で長い。
  • 単収縮の持続時間:骨格筋で非常に短く、心筋は0.5秒、平滑筋は数秒。
  • 強縮:骨格筋と平滑筋は強縮が多く、心筋は単収縮のみ。
  • 疲労:骨格筋は疲労しやすく、心筋と平滑筋は疲労しにくい。

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