

① 仙骨(せんこつ)
・英語:Sacrum
・説明:5つの仙椎が融合してできた三角形の骨で、骨盤後方中央に位置し、腸骨と仙腸関節を形成することで体重を脊柱から骨盤・下肢へ伝える。
② 梨状筋(りじょうきん)
・英語:Piriformis muscle
・説明:仙骨の前面から起こり、大坐骨孔を通って大腿骨の大転子に停止する。股関節の外旋に関与する。
③ 腸骨(ちょうこつ)
・英語:Ilium
・説明:骨盤の上部を形成する大きな骨で、上縁を腸骨稜と呼ぶ。内側面には腸骨筋、外側面には大殿筋、中殿筋、小殿筋などが付着する。
④ 仙棘靭帯(せんきょくじんたい)と尾骨筋(びこつきん)
・英語:Sacrospinous ligament with coccygeus muscle
・説明:仙棘靭帯は仙骨および尾骨から坐骨棘に張る靭帯で、大坐骨孔と小坐骨孔を区切る。尾骨筋は仙骨・尾骨から坐骨棘に付着し、骨盤底を支持する。
⑤ 仙結節靭帯(せんけっせつじんたい)
・英語:Sacrotuberous ligament
・説明:腸骨(後上腸骨棘・後下腸骨棘)、仙骨、尾骨から坐骨結節に張る強力な靭帯で、骨盤後面を安定させる。
⑥ 内閉鎖筋(ないへいさきん)
・英語:Obturator internus muscle
・説明:骨盤内面の閉鎖膜から起始し、小坐骨孔を通り、大腿骨の転子窩に停止する。股関節の外旋に働く。
⑦ 外閉鎖筋(がいへいさきん)
・英語:Obturator externus muscle
・説明:骨盤外面の閉鎖膜から起始し、大腿骨後面の転子窩に停止する。股関節の外旋に関与する。
⑧ 坐骨結節(ざこつけっせつ)
・英語:Ischial tuberosity
・説明:坐骨の下方に突出した部分で座位時に体重を支える。大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋、大内転筋、双子筋下部、大腿方形筋などの筋肉が起始する。
⑨ 関節包(かんせつほう)
・英語:Articular capsule
・説明:関節を包み、関節腔内を滑液で満たして、関節の運動を滑らかにし保護する役割を持つ線維性組織。
⑩ 大転子(だいてんし)
・英語:Greater trochanter
・説明:大腿骨近位外側の大きな突出部で、梨状筋、中殿筋、小殿筋が停止する。
⑪ 転子窩(てんしか)
・英語:Trochanteric fossa
・説明:大転子内側のくぼみで、外閉鎖筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋が停止する。
⑫ 転子間稜(てんしかんりょう)
・英語:Intertrochanteric crest
・説明:大腿骨後面で大転子と小転子を結ぶ隆起した線で、大腿方形筋が停止する。
⑬ 小転子(しょうてんし)
・英語:Lesser trochanter
・説明:大腿骨近位内側の小さな突出部で、腸腰筋(腸骨筋と大腰筋)が停止し、股関節の屈曲に関与する。
⑭ 大腿骨(だいたいこつ)
・英語:Femur
・説明:人体で最も長く強靭な骨で、股関節から膝関節までを連結し、下肢の支持と運動に重要。近位端には大腿骨頭、大転子、小転子があり、多数の筋肉が付着し股関節を形成する。。