2024年6月– date –
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末梢神経線維の分類
Aα線維 <求心性> •筋紡錘から筋の伸張(Ia群求心性神経) 筋紡錘は筋肉の伸張を感知するセンサーであり、Ia群求心性神経を通じて中枢神経系にその情報を伝えます。この神経は、筋肉の長さの変化を迅速に感知し、筋肉の伸張反射を引き起こす重要な役割を... -
顔面部と頚部の神経
▶ 表情筋に分布する顔面神経 VII 顔面神経は脳幹の橋から出発し、内耳道を通過して顔面神経管を進みます。大錐体神経(涙腺鼻腺への副交感)、アブミ骨筋神経、鼓索神経(舌前2/3味覚、顎下腺舌下腺副交感)を分岐した後、表情筋を支配する運動成分が茎乳... -
大動脈の全体像
▶ 大動脈とその枝(模式図) 大動脈の基本構造 大動脈は以下の順に続く: 上行大動脈:心臓から出たばかりの部分。左右の冠状動脈が出る。 大動脈弓:胸骨柄の後ろで左後方へ曲がる部分。 下行大動脈:胸大動脈と腹大動脈からなる。 横隔膜:胸大動脈と腹... -
動脈管索
動脈管索は、肺動脈幹と大動脈弓の間に存在する結合組織のヒモです。これは胎児循環時に重要な役割を果たしていた動脈管の名残です。 胎児循環における役割 胎児期には、肺がまだ機能していないため、肺動脈から大動脈弓へ血液をバイパスするのが動脈管で... -
肺動脈と肺静脈
肺動脈 肺動脈は、心臓の右心室から出て肺に向かう動脈で、酸素の少ない血液を肺に運び、二酸化炭素を排出し、酸素を取り入れる役割を果たします。 経路: 右心室から出発。 肺動脈幹に入り、左右の肺動脈に分岐。 各肺に入り、細かい血管に分かれて肺胞に... -
心電図
心電図は心筋の活動電位の総和を体表から記録したもので、心臓の異常の診断に広く用いられています。 P波 心房の興奮を示す。 右心房の興奮が始まり、続いて左心房が興奮することでP波が形成される。 正常では幅は0.1秒(2.5コマ)ほど。 QRS波 心室の興奮... -
刺激伝導系
■ 固有心筋と特殊心筋 心筋には収縮に適した固有心筋と、興奮の発生と伝導に適した特殊心筋の2種類があります。 心臓の拍動のリズムを決める刺激伝導系は特殊心筋で構成されています。(刺激伝導系は神経線維ではないことがよく出題されます。) ■... -
心周期について理解するためのポイント
心周期について理解するためのポイントをまとめます: 心室の状態 心周期の名称はすべて「心室の状態」を示しています。 心臓は心房と心室から成りますが、主役は心室です。 等容性の意味 「等容性」という名称が含まれる場合、全ての弁が閉じていることを... -
線維束(線維輪と線維三角)
線維輪 心臓の骨格として働く。 房室弁や動脈弁の付着部 心房筋や心室筋は、それぞれ線維輪に捻りを伴って付着している。 線維三角 線維輪と線維輪の間を埋める結合組織 線維輪+線維三角=線維束(心房と心室を隔てる) 心房と心室の分離 心房と心... -
冠状動脈の血流は拡張期初期に増加
冠状動脈の血流は、心臓の収縮期にも流れますが、むしろ拡張期の始めに増大します。このプロセスを以下にまとめます: 収縮期 心臓が収縮し、血液を送り出す際に大動脈弁がつぶれ、血液が大動脈へと流れます。 この間、冠状動脈への血流は一時的に...
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