冠状動脈の血流は拡張期初期に増加

冠状動脈の血流は、心臓の収縮期にも流れますが、むしろ拡張期の始めに増大します。このプロセスを以下にまとめます：

1. 収縮期

   • 心臓が収縮し、血液を送り出す際に大動脈弁がつぶれ、血液が大動脈へと流れます。

   • この間、冠状動脈への血流は一時的に減少します。

2. 拡張期

   • 心臓が拡張し始めると、血液が心臓内に戻ろうとする力が働きます。

   • この時、大動脈弁が広がり、逆流を防止します。

   • 同時に、大動脈弁のすぐ上にある冠状動脈の分岐部に血液が流れ込み、冠状動脈への血流が増大します。

この仕組みによって、冠状動脈は心臓が休息している間に十分な血液を受け取り、心筋に酸素と栄養を供給することができます。