学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0512

理由で解く 臨床医学各論

Q0512 内分泌疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題73
問題
原発性アルドステロン症でみられるのはどれか。
選択肢
1 高マグネシウム血症
2 低ナトリウム血症
3 アシドーシス
4 血漿レニン活性低値
解答
正解4(血漿レニン活性低値)
解説
✗ 1. 誤り
高マグネシウム血症
原発性アルドステロン症で問題となる電解質異常はカリウムの排泄亢進による低カリウム血症である。 高マグネシウム血症は本症の特徴的所見ではなく、腎不全などで認められる所見である。
✗ 2. 誤り
低ナトリウム血症
アルドステロン過剰により腎遠位尿細管でのNa再吸収が亢進するため、高ナトリウム血症傾向となる。 低ナトリウム血症ではなく高ナトリウム血症が正しい所見である。低Na血症はアジソン病の所見。
✗ 3. 誤り
アシドーシス
アルドステロン過剰によりH⁺排泄が亢進し、また低カリウム血症も加わって代謝性アルカローシスをきたす。 アシドーシスではなくアルカローシスが正しい所見である。
✓ 4. 正しい
血漿レニン活性低値
原発性アルドステロン症ではアルドステロンが自律的に過剰分泌されるため、Na・水貯留により循環血液量が増加する。 その結果、傍糸球体装置からのレニン分泌がネガティブフィードバックにより抑制され、血漿レニン活性は低値となる。 これが二次性アルドステロン症(レニン高値)との最も重要な鑑別点である。
ポイント
  • 原発性アルドステロン症の検査所見は「高アルドステロン・低レニン・低K・代謝性アルカローシス」の4点セットで整理する
  • レニン活性低値は原発性を示す最重要指標であり、二次性(腎血管性高血圧など)ではレニン活性は高値となる
  • 確定診断にはアルドステロン/レニン比(ARR)高値が用いられ、カプトプリル試験・フロセミド立位試験などの負荷試験で確認する
  • 重要用語: 原発性アルドステロン症、血漿レニン活性低値、低カリウム血症、アルドステロン/レニン比 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 原発性アルドステロン症の所見 鑑別ポイント
血漿レニン活性 低値 二次性では高値
血清K 低値 アジソン病では高値
血清Na 高値傾向 アジソン病では低値
酸塩基平衡 代謝性アルカローシス アシドーシスではない
血圧 高血圧 低血圧ではない
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題73|原発性アルドステロン症でみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題73|原発性アルドステロン症でみられるのはどれか。
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