学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0679

理由で解く 臨床医学各論

Q0679 整形外科疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題74
問題
骨疾患と好発時期との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 くる病 ― 小児期
2 骨肉腫 ― 老年期
3 転移性骨腫瘍 ― 青年期
4 骨粗鬆症 ― 思春期
解答
正解1(くる病 ――――― 小児期)
解説
✓ 1. 正しい
くる病 ― 小児期
くる病はビタミンD欠乏により骨基質の石灰化が障害される疾患で、骨端線閉鎖前の小児期に発症する。多くは2歳までの乳幼児に発症し、四肢変形(O脚・X脚)、肋骨念珠、大泉門閉鎖遅延、低身長などの骨格異常を呈する。同じ病態が成人に生じた場合は骨軟化症と呼ばれる。
✗ 2. 誤り
骨肉腫 ― 老年期
骨肉腫は10〜20歳代の若年者(青年期)に好発する原発性悪性骨腫瘍であり、老年期ではない。特に15〜19歳にピークがある。老年期に多い悪性骨腫瘍は転移性骨腫瘍(癌の骨転移)である。
✗ 3. 誤り
転移性骨腫瘍 ― 青年期
転移性骨腫瘍は癌の好発年齢である40歳代以降の中高年期に多く、青年期には稀である。青年期に好発する骨腫瘍は骨肉腫やEwing肉腫などの原発性骨腫瘍であり、転移性骨腫瘍とは逆の年齢分布を示す。
✗ 4. 誤り
骨粗鬆症 ― 思春期
骨粗鬆症は閉経後の女性や70歳以降の高齢者に好発し、思春期に発症する疾患ではない。思春期はむしろ骨量が急速に増加する時期であり、骨量のピーク(最大骨量)に向かう重要な成長期である。
ポイント
  • くる病は骨端線閉鎖前の小児期(特に乳幼児期)に好発し、成人に発症した場合は骨軟化症と呼ばれる
  • 骨疾患の好発時期の対応を整理する:くる病=小児期、骨肉腫=青年期、転移性骨腫瘍=中高年期、骨粗鬆症=閉経後・老年期
  • 選択肢では好発時期が意図的に入れ替えられているため、各疾患の正しい好発時期を正確に覚えることが重要である
  • 重要用語: くる病と骨軟化症の年齢による区別(骨端線閉鎖前後) を正確に理解しておくこと。
比較表
骨疾患 正しい好発時期 誤りの選択肢
くる病 小児期(2歳以下の乳幼児) -
骨肉腫 青年期(10〜20歳代) 老年期は誤り
転移性骨腫瘍 中高年期(40歳代以降) 青年期は誤り
骨粗鬆症 閉経後〜老年期 思春期は誤り
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題74|骨疾患と好発時期との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題74|骨疾患と好発時期との組合せで正しいのはどれか。
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