学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0678

理由で解く 臨床医学各論

Q0678 整形外科疾患

出典:あマ指 第19回(2011) 問題71
問題
骨肉腫で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 40 歳代に好発する。
2 大腿骨下端に多い。
3 局所の疼痛・腫脹がみられる。
4 エックス線検査で骨皮質の虫食い像を認める。
解答
正解1(40 歳代に好発する。)
解説
✓ 1. 誤り
40 歳代に好発する。
骨肉腫は10〜20歳代の若年者に好発し、特に15〜19歳にピークがある。40歳代に好発するという記述は誤りである。40歳代以降に多い骨の悪性腫瘍は転移性骨腫瘍(癌の骨転移)であり、成人では最も多い悪性骨腫瘍である。
✗ 2.
大腿骨下端に多い。
✗ 正しい。骨肉腫は大腿骨下端(遠位端)の骨幹端に最も好発する。大腿骨遠位端と脛骨近位端(膝周囲)が最好発部位であり、次いで上腕骨近位端に多い。長管骨の骨幹端に発生する点が特徴的である。
✗ 3.
局所の疼痛・腫脹がみられる。
✗ 正しい。骨肉腫では腫瘍の増大により局所の疼痛・腫脹がみられる。初発症状は運動痛が多く、進行すると安静時にも昼夜を問わない自発痛が出現する。腫脹部には局所の熱感を伴うこともある。
✗ 4.
エックス線検査で骨皮質の虫食い像を認める。
✗ 正しい。骨肉腫のX線検査では骨皮質の虫食い像(蚕蝕像)が特徴的にみられる。さらにコッドマン三角(骨皮質の棘状ないし三角形の骨膜反応)やsunburst像(太陽光線様の放射状骨膜反応)も特徴的所見であり、血液検査ではALP上昇がみられる。
ポイント
  • 骨肉腫は10〜20歳代の若年者に好発し、40歳代ではない点が最大のポイントである
  • 大腿骨遠位端に最も好発し、X線では虫食い像・コッドマン三角・sunburst像の3つが特徴的所見である
  • ALP値は腫瘍の活動性に相関して上昇し、診断や経過観察の指標となる
  • 重要用語: 骨肉腫のX線3大所見(虫食い像・コッドマン三角・sunburst像) を正確に理解しておくこと。
比較表
X線所見 特徴 意義
虫食い像(蚕蝕像) 骨皮質の不規則な破壊 悪性腫瘍による骨破壊を示す
コッドマン三角 骨膜の三角形の挙上 腫瘍が骨膜下に進展した所見
sunburst像 放射状の針状骨新生 骨膜反応による骨形成を反映
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題71|骨肉腫で誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題71|骨肉腫で誤っている記述はどれか。
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