学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0677

理由で解く 臨床医学各論

Q0677 整形外科疾患

出典:あマ指 第16回(2008) 問題83
問題
骨肉腫について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 高齢者に多い。
2 膝関節近くに好発する。
3 局所の腫脹・疼痛を起こす。
4 下肢切断術が行われる。
解答
正解1(高齢者に多い。)
解説
✓ 1. 誤り
高齢者に多い。
骨肉腫は10〜20歳代の若年者に好発する悪性骨腫瘍であり、高齢者に多いという記述は誤りである。特に15〜19歳にピークがあり、男女比は約3:2で男性にやや多い。高齢者に多い悪性骨腫瘍は転移性骨腫瘍であり、骨肉腫とは明確に区別する必要がある。
✗ 2.
膝関節近くに好発する。
✗ 正しい。骨肉腫は大腿骨遠位端・脛骨近位端など膝関節近くの骨幹端に好発する。膝周囲が最も多い好発部位であり、次いで上腕骨近位端に多い。長管骨の骨幹端に発生する点が特徴である。
✗ 3.
局所の腫脹・疼痛を起こす。
✗ 正しい。腫瘍の増大に伴い局所の腫脹・疼痛が出現する。初発症状は運動痛であることが多く、進行すると昼夜を問わない自発痛や局所の熱感を呈する。腫瘤として触知できるようになることもある。
✗ 4.
下肢切断術が行われる。
✗ 正しい。骨肉腫の治療として化学療法と外科手術が行われる。現在は可能な限り患肢温存手術(広範囲切除+人工関節置換・骨移植)が選択されるが、温存不可能な場合は患肢切断術・関節離断術が適応となる。転移は肺に多い。
ポイント
  • 骨肉腫は10〜20歳代の若年者に好発する原発性悪性骨腫瘍であり、「高齢者に多い」は明確な誤りである
  • 膝関節周囲(大腿骨遠位端・脛骨近位端)に好発し、局所の腫脹・疼痛が主要症状である
  • 治療は化学療法と手術(患肢温存術または切断術)の組合せが基本であり、転移は肺に多い
  • 重要用語: 骨肉腫の若年者好発と治療戦略(化学療法+手術) を正確に理解しておくこと。
比較表
治療法 内容 適応
化学療法 術前・術後に施行 全例に実施
患肢温存手術 広範囲切除+人工関節等 第一選択として推奨
切断術・離断術 患肢の切断 温存不可能な場合
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題83|骨肉腫について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題83|骨肉腫について誤っている記述はどれか。
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