学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0676

理由で解く 臨床医学各論

Q0676 整形外科疾患

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題67
問題
骨肉腫について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 骨原性の悪性腫瘍では最も多い。
2 中年以後の発症が多い。
3 膝周囲の発症が多い。
4 疼痛・腫脹・発赤がみられる。
解答
正解2(中年以後の発症が多い。)
解説
✗ 1.
骨原性の悪性腫瘍では最も多い。
✗ 正しい。骨肉腫は原発性悪性骨腫瘍の中で最も頻度が高い。骨原性の悪性腫瘍として最多であり、次いで軟骨肉腫、Ewing肉腫と続く。なお、成人で最も多い悪性骨腫瘍は転移性骨腫瘍であるが、これは原発性ではなく続発性である。
✓ 2. 誤り
中年以後の発症が多い。
骨肉腫の好発年齢は10〜20歳代の若年者であり、特に15〜19歳にピークがある。中年以後の発症が多いという記述は誤りである。男女比は約3:2で男性にやや多い。中年以降に多い悪性骨腫瘍は転移性骨腫瘍であり、骨肉腫とは明確に区別する必要がある。
✗ 3.
膝周囲の発症が多い。
✗ 正しい。骨肉腫の好発部位は膝関節周囲であり、大腿骨遠位端と脛骨近位端の骨幹端に最も多く発生する。次いで上腕骨近位端の骨幹端に多い。長管骨の骨幹端に好発する点が特徴的である。
✗ 4.
疼痛・腫脹・発赤がみられる。
✗ 正しい。骨肉腫では腫瘍による骨破壊と反応性炎症により疼痛・腫脹・局所熱感がみられる。初発症状は運動痛であることが多く、進行すると昼夜を問わない自発痛が出現する。表在性の腫瘤として触知されることもある。
ポイント
  • 骨肉腫は10〜20歳代の若年者に好発する原発性悪性骨腫瘍で最も頻度が高く、中年以後に多いのではない
  • 好発部位は膝周囲(大腿骨遠位端・脛骨近位端)であり、X線上でsunburst像やコッドマン三角が特徴的所見である
  • 中年以降に多い悪性骨腫瘍は転移性骨腫瘍であり、骨肉腫との年齢による区別が重要である
  • 重要用語: 骨肉腫の若年者好発と膝周囲好発 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 骨肉腫 転移性骨腫瘍
分類 原発性悪性骨腫瘍 続発性悪性骨腫瘍
好発年齢 10〜20歳代 中高年(40歳代以降)
好発部位 膝周囲(大腿骨遠位端・脛骨近位端) 脊椎・骨盤・大腿骨など
X線所見 sunburst像・コッドマン三角 溶骨性または造骨性病変
血液検査 ALP上昇 原発巣に応じた異常
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題67|骨肉腫について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題67|骨肉腫について誤っている記述はどれか。
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