学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0675

理由で解く 臨床医学各論

Q0675 整形外科疾患

出典:あマ指 第13回(2005) 問題95
問題
原発性骨粗鬆症について誤っているのはどれか。
選択肢
1 閉経後に多く発症する。
2 病的骨折を起こしやすい。
3 運動が予防に重要である。
4 血液、生化学検査に異常を認める。
解答
正解4(血液、生化学検査に異常を認める。)
解説
✗ 1.
閉経後に多く発症する。
✗ 正しい。原発性骨粗鬆症はエストロゲンの急激な低下に伴い、閉経後の女性に多く発症する。I型(閉経後骨粗鬆症)は閉経後5〜15年以内に発症し、II型(老人性骨粗鬆症)は70歳以降の高齢者に発症する。原発性骨粗鬆症の大部分はこの2つのタイプである。
✗ 2.
病的骨折を起こしやすい。
✗ 正しい。骨密度の低下により骨強度が減少し、軽微な外力でも病的骨折を起こしやすくなる。好発骨折4部位は脊椎圧迫骨折・大腿骨頸部骨折・橈骨遠位端骨折(コレス骨折)・上腕骨近位部骨折であり、日常生活動作で生じることが特徴的である。
✗ 3.
運動が予防に重要である。
✗ 正しい。適度な荷重運動は骨への力学的刺激となり骨形成を促進するため、骨粗鬆症の予防に重要である。ウォーキングなどの体重負荷運動が推奨され、廃用性骨粗鬆症の防止にも運動は不可欠である。
✓ 4. 誤り
血液、生化学検査に異常を認める。
原発性骨粗鬆症では血液・生化学検査は一般に正常範囲内である。血中カルシウム・リン・ALP(アルカリホスファターゼ)などは正常値を示す。これは続発性骨粗鬆症(副甲状腺機能亢進症・クッシング症候群・ステロイド投与など)との重要な鑑別点であり、血液検査異常がみられる場合は続発性を疑う。
ポイント
  • 原発性骨粗鬆症では血液・生化学検査が正常範囲内であることが最大のポイントであり、続発性との鑑別に重要である
  • I型(閉経後骨粗鬆症)とII型(老人性骨粗鬆症)の2つのタイプがあり、いずれも閉経や加齢が原因である
  • 好発骨折4部位(椎体圧迫骨折・大腿骨頸部骨折・橈骨遠位端骨折・上腕骨近位部骨折)を確実に覚える
  • 重要用語: 原発性骨粗鬆症の血液検査正常と続発性との鑑別 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 原発性骨粗鬆症 続発性骨粗鬆症
血液検査 正常 原疾患に応じた異常あり
原因 閉経(I型)・加齢(II型) 副甲状腺機能亢進症・クッシング症候群・ステロイド投与など
頻度 骨粗鬆症の大部分 比較的少数
治療 骨吸収抑制剤・運動・栄養 原疾患の治療が優先
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題95|原発性骨粗鬆症について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題95|原発性骨粗鬆症について誤っているのはどれか。
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