学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0674

理由で解く 臨床医学各論

Q0674 整形外科疾患

出典:あマ指 第10回(2002) 問題79
問題
加齢による変化で男女差がみられるのはどれか。
選択肢
1 聴力
2 筋力
3 骨塩量
4 肝血流量
解答
正解3(骨塩量)
解説
✗ 1. 誤り
聴力
聴力の加齢性低下(老人性難聴)は男女ともにみられる。高音域から低下する傾向は共通しており、骨塩量ほどの明確な男女差はみられない。内耳の蝸牛有毛細胞の変性が主因であり、加齢とともに進行する点は男女で同様である。
✗ 2. 誤り
筋力
筋力の加齢性低下は男女ともにみられ、絶対値の差はあるものの低下の割合に骨塩量ほどの明確な男女差はない。サルコペニア(加齢性筋肉減少症)は男女ともに生じ、50歳以降に進行が加速する。
✓ 3. 正しい
骨塩量
骨塩量の加齢による変化には明確な男女差がある。女性は閉経後にエストロゲンが急激に減少するため、50歳前後から骨塩量が急速に低下し、骨粗鬆症になりやすい。一方、男性はテストステロンの低下が緩やかであるため骨塩量の減少も緩徐である。このため閉経後骨粗鬆症は圧倒的に女性に多い疾患となっている。
✗ 4. 誤り
肝血流量
肝血流量の加齢による低下は男女ともにみられ、顕著な男女差は報告されていない。加齢に伴い肝臓の重量と血流量はともに減少するが、その低下パターンに骨塩量ほどの男女差はみられない。
ポイント
  • 骨塩量は閉経後の女性で急速に低下するため、加齢変化に最も明確な男女差がみられる指標である
  • 女性ではエストロゲンの急激な低下が骨吸収亢進を招き、男性と比較して骨粗鬆症のリスクが著しく高い
  • 聴力・筋力・肝血流量の加齢変化にも男女差はあるが、骨塩量ほど顕著ではない
  • 重要用語: 骨塩量の男女差と閉経後エストロゲン低下 を正確に理解しておくこと。
比較表
加齢変化 男女差 補足
骨塩量 明確にあり 女性は閉経後に急速低下
聴力 明確ではない 高音域低下は男女共通
筋力 明確ではない サルコペニアは男女共通
肝血流量 明確ではない 加齢で男女とも減少
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題79|加齢による変化で男女差がみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題79|加齢による変化で男女差がみられるのはどれか。
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