学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍 / Q0673

理由で解く 臨床医学各論

Q0673 整形外科疾患

出典:あマ指 第7回(1999) 問題92
問題
骨粗しょう症について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 骨の化学的組成に異常がある。
2 閉経後に多く発症する。
3 病的骨折を起こしやすい。
4 運動が予防に重要である。
解答
正解1(骨の化学的組成に異常がある。)
解説
✓ 1. 誤り
骨の化学的組成に異常がある。
骨粗鬆症では骨の化学的組成(カルシウムとリンの比率など)は正常であり、骨の「量」が減少する疾患である。骨基質に対する石灰化の割合は正常に保たれているが、骨量そのものが減少して骨が脆弱化する。化学的組成に異常がみられるのは骨軟化症(石灰化障害)であり、両者の鑑別が重要である。
✗ 2.
閉経後に多く発症する。
✗ 正しい。閉経後にエストロゲンが急激に低下し、破骨細胞による骨吸収が亢進するため、閉経後の女性に多く発症する。閉経後骨粗鬆症(I型骨粗鬆症)の典型的な病態であり、閉経後5〜15年以内に骨量減少が顕著となる。
✗ 3.
病的骨折を起こしやすい。
✗ 正しい。骨密度低下により骨強度が減少し、軽微な外力でも病的骨折を起こしやすい。好発骨折4部位は脊椎圧迫骨折・大腿骨頸部骨折・橈骨遠位端骨折・上腕骨近位部骨折であり、日常生活動作での骨折に注意が必要である。
✗ 4.
運動が予防に重要である。
✗ 正しい。適度な荷重運動は骨への力学的刺激となり骨形成を促進するため、骨粗鬆症の予防に重要である。ウォーキングなどの体重負荷運動が推奨され、不動性(廃用性)骨粗鬆症の防止にも運動は不可欠である。
ポイント
  • 骨粗鬆症では骨の化学的組成(質)は正常であり、骨の「量」が減少する疾患である
  • 骨軟化症では石灰化が障害され化学的組成に異常がみられるため、骨粗鬆症との鑑別が重要である
  • 閉経後のエストロゲン低下による骨吸収亢進が主因であり、運動による予防が有効である
  • 重要用語: 骨粗鬆症における化学的組成正常と骨軟化症との鑑別 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 骨粗鬆症 骨軟化症
骨の化学的組成 正常 石灰化障害(異常)
骨量 減少 不変〜減少
原因 エストロゲン低下・加齢 ビタミンD欠乏
骨の質 正常な石灰化 類骨の増加
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題92|骨粗しょう症について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題92|骨粗しょう症について誤っている記述はどれか。
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