学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ E. その他の代謝異常症 / Q0606

理由で解く 臨床医学各論

Q0606 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第16回(2008) 問題82
問題
ビタミンと欠乏症との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 ビタミンA ― 巨赤芽球性貧血
2 ビタミンD ― くる病
3 ビタミンE ― 壊血病
4 ビタミンK ― 夜盲症
解答
正解2(ビタミンD ――― くる病)
解説
✗ 1. 誤り
ビタミンA ― 巨赤芽球性貧血
ビタミンA欠乏は夜盲症(暗順応障害)、角膜乾燥症、皮膚の角化異常などを来す。巨赤芽球性貧血はビタミンB12または葉酸の欠乏により生じる大球性貧血であり、ビタミンAとは無関係である。ビタミンAは視覚の暗順応や上皮細胞の分化に必要な脂溶性ビタミンである。
✓ 2. 正しい
ビタミンD ― くる病
ビタミンDはカルシウム・リンの腸管での吸収促進と骨形成に関与し、欠乏すると骨石灰化障害を来す。小児ではくる病(骨の成長障害、O脚、X脚、肋骨念珠など)、成人では骨軟化症(骨痛、病的骨折など)を生じる。ビタミンDは日光照射により皮膚でも産生される脂溶性ビタミンである。
✗ 3. 誤り
ビタミンE ― 壊血病
ビタミンE欠乏は溶血性貧血や神経障害(深部腱反射低下、小脳失調など)を来す。壊血病はビタミンC(アスコルビン酸)欠乏により生じる疾患で、コラーゲン合成障害により出血傾向(皮下出血、歯肉出血)や創傷治癒遅延を来す。
✗ 4. 誤り
ビタミンK ― 夜盲症
ビタミンK欠乏は凝固因子(第II・VII・IX・X因子)の産生障害により出血傾向を来す。新生児メレナ(新生児消化管出血)やワルファリン使用時の出血傾向の原因となる。夜盲症はビタミンA欠乏による視覚障害である。
ポイント
  • 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の欠乏症をセットで整理する:A=夜盲症、D=くる病・骨軟化症、E=溶血性貧血、K=出血傾向。
  • 水溶性ビタミンの欠乏症:B1=脚気、B12・葉酸=巨赤芽球性貧血、C=壊血病を併せて覚える。
  • ビタミンDは日光照射でも産生されるため、日照不足も欠乏の原因となる。
  • 重要用語: ビタミンD・くる病・骨軟化症・脂溶性ビタミン を正確に理解しておくこと。
比較表
ビタミン 分類 欠乏症 主な症状
ビタミンA 脂溶性 夜盲症 暗順応障害、角膜乾燥症
ビタミンD 脂溶性 くる病(小児)、骨軟化症(成人) 骨変形、骨痛、低Ca血症
ビタミンE 脂溶性 溶血性貧血、神経障害 貧血、深部腱反射低下
ビタミンK 脂溶性 出血傾向 皮下出血、消化管出血
ビタミンB12 水溶性 悪性貧血(巨赤芽球性貧血) 大球性貧血、神経障害
ビタミンC 水溶性 壊血病 出血傾向、創傷治癒遅延
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題82|ビタミンと欠乏症との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題82|ビタミンと欠乏症との組合せで正しいのはどれか。
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