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理由で解く 臨床医学各論

Q0718 整形外科疾患

出典:あマ指 第19回(2011) 問題70
問題
外反母趾について誤っているのはどれか。
選択肢
1 男性に多い
2 MP 関節亜脱臼を起こす
3 扁平足を伴う
4 靴の使用と関連する
解答
正解1(男性に多い)
解説
✓ 1. 誤り
男性に多い
外反母趾は女性に圧倒的に多く、男女比は約1:10である。女性の靭帯の柔軟性、筋力の相対的弱さ、ハイヒールなど先の細い靴の着用習慣が関与する。10代と40代に発症のピークがあり、HV角(外反母趾角)>20度で診断される。
✗ 2.
MP 関節亜脱臼を起こす
✗ 正しい。外反母趾では第1中足趾節(MTP)関節が亜脱臼をきたし、母趾が外側(小趾側)に偏位する。関節包・靭帯の弛緩や母趾内転筋の牽引力、靴による圧迫でMP関節の適合性が失われ亜脱臼が進行する。この記述は正しい。
✗ 3.
扁平足を伴う
✗ 正しい。外反母趾では足の内在筋の弱化とともに縦方向・横方向のアーチ低下を伴うことが多い。扁平足を合併し足底の荷重分散が不均等となり母趾への負担が増大する。扁平足と外反母趾は相互に関連する病態であり、この記述は正しい。
✗ 4.
靴の使用と関連する
✗ 正しい。ハイヒールや先の細い靴の使用が発症に強く関連し、靴の先端部で母趾が小趾側に圧迫され変形が進行する。ただし靴を履かない民族にも外反母趾は認められるため、靴は唯一の原因ではなく複合的な要因の一つである。この記述は正しい。
ポイント
  • 外反母趾は女性に圧倒的に多く(男女比1:10)、「男性に多い」は明確な誤りである
  • HV角(外反母趾角)>20度が診断基準であり、MTP関節亜脱臼・扁平足合併が特徴的である
  • ハイヒールなど先の細い靴は重要な要因であるが、唯一の原因ではなく遺伝的素因も関与する
  • 重要用語: 外反母趾, 女性優位, HV角>20度, MTP関節亜脱臼, 扁平足 を正確に理解しておくこと。
比較表
外反母趾の特徴 内容
性差 女性に多い(男女比1:10)
好発年齢 10代と40代にピーク
診断基準 HV角(外反母趾角)>20度
関節変化 第1MTP関節亜脱臼
足部変形 扁平足を伴うことが多い
関連因子 ハイヒール、先の細い靴、遺伝
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題70|外反母趾について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題70|外反母趾について誤っているのはどれか。
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