学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0511

理由で解く 臨床医学各論

Q0511 内分泌疾患

出典:あマ指 第22回(2014) 問題69
問題
褐色細胞腫でよくみられるのはどれか。
選択肢
1 徐脈
2 低血糖
3 発汗
4 色素沈着
解答
正解3(発汗)
解説
✗ 1. 誤り
徐脈
褐色細胞腫ではカテコールアミンのβ1受容体刺激作用により心拍数が増加し、頻脈がみられる。 徐脈ではなく頻脈が正しい所見である。カテコールアミンは洞房結節を刺激して心拍数を上昇させる。
✗ 2. 誤り
低血糖
カテコールアミンは肝臓でのグリコーゲン分解・糖新生を促進するため、高血糖をきたす。 低血糖ではなく高血糖が正しい所見である。インスリノーマやアジソン病で低血糖がみられる。
✓ 3. 正しい
発汗
褐色細胞腫ではカテコールアミン過剰により交感神経が刺激され、エクリン汗腺からの発汗が著明に亢進する。 発汗過多は褐色細胞腫の典型的症状の一つであり、高血圧・頭痛・動悸とともに主要4徴候を構成する。 発作性に大量の発汗がみられることが特徴的である。
✗ 4. 誤り
色素沈着
色素沈着はアジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)でACTH上昇に伴うMSH作用亢進によりみられる症状である。 褐色細胞腫では通常みられない。副腎髄質と副腎皮質の疾患を混同しないことが重要。
ポイント
  • 褐色細胞腫の症状はすべてカテコールアミンの交感神経刺激作用で説明でき、頻脈・高血糖・発汗過多が正しい所見
  • 褐色細胞腫とアジソン病はともに副腎疾患だが、髄質と皮質の違いにより症状が大きく異なる
  • 色素沈着はアジソン病の所見であり褐色細胞腫では認めない点を確実に区別する
  • 重要用語: 褐色細胞腫、発汗過多、カテコールアミン、交感神経刺激 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題69|褐色細胞腫でよくみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題69|褐色細胞腫でよくみられるのはどれか。
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