学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0481

理由で解く 臨床医学各論

Q0481 内分泌疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題72
問題
メルゼブルクの三主徴でないのはどれか。
選択肢
1 発汗過多
2 頻脈
3 眼球突出
4 甲状腺腫大
解答
正解1(発汗過多)
解説
✓ 1. 誤り
発汗過多
発汗過多は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)でみられる症状の一つであるが、メルゼブルクの三主徴には含まれない。 発汗過多は代謝亢進に伴う随伴症状であり、バセドウ病の診断上重要ではあるが三主徴とは区別される。 メルゼブルクの三主徴は甲状腺腫大・頻脈・眼球突出の3つである。
✗ 2.
頻脈
✗ 正しい。頻脈はメルゼブルクの三主徴の一つである。 甲状腺ホルモン過剰により心臓のβアドレナリン受容体感受性が亢進し、心拍数が増加する。
✗ 3.
眼球突出
✗ 正しい。眼球突出はメルゼブルクの三主徴の一つである。 バセドウ病に特有の所見であり、眼窩後組織の炎症・浮腫により眼球が前方に突出する。
✗ 4.
甲状腺腫大
✗ 正しい。甲状腺腫大はメルゼブルクの三主徴の一つである。 抗TSH受容体抗体(TRAb)による甲状腺の過剰刺激でびまん性の甲状腺腫がみられる。
ポイント
  • メルゼブルクの三主徴はバセドウ病(グレーブス病)の三大症状であり、甲状腺腫大・頻脈・眼球突出の3つを指す
  • 発汗過多・手指振戦・体重減少なども甲状腺機能亢進症の重要な症状であるが、三主徴には含まれない点が出題のポイントとなる
  • 名称の由来: ドイツのメルゼブルクで報告されたことから「メルゼブルクの三主徴」と呼ばれる
  • 重要用語: メルゼブルクの三主徴, 甲状腺腫大, 頻脈, 眼球突出, TRAb を正確に理解しておくこと。
比較表
メルゼブルクの三主徴 機序
甲状腺腫大 TRAbによる甲状腺刺激→びまん性腫大
頻脈 甲状腺ホルモン過剰→β受容体感受性亢進
眼球突出 眼窩後組織の炎症・浮腫・脂肪増生
三主徴に含まれない随伴症状 機序
発汗過多 代謝亢進→産熱量増加
手指振戦 交感神経亢進
体重減少 エネルギー消費増大
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題72|メルゼブルクの三主徴でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題72|メルゼブルクの三主徴でないのはどれか。
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