学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0480

理由で解く 臨床医学各論

Q0480 内分泌疾患

出典:あマ指 第21回(2013) 問題87
問題
内分泌器官と疾患との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 下垂体 ― シーハン病
2 甲状腺 ― アジソン病
3 副甲状腺 ― バセドウ病
4 副腎 ― クレチン病
解答
正解1(下垂体――――シーハン病)
解説
✓ 1. 正しい
下垂体 ― シーハン病
シーハン病(シーハン症候群)は分娩時の大量出血によるショックで下垂体が虚血性壊死を起こし、下垂体前葉機能低下症をきたす疾患である。 下垂体前葉から分泌される各種ホルモン(ACTH、TSH、GH、ゴナドトロピンなど)が低下し、多彩な症状を呈する。 産褥期の無月経・乳汁分泌不全が初発症状となることが多い。
✗ 2. 誤り
甲状腺 ― アジソン病
アジソン病は副腎皮質機能低下症であり、甲状腺の疾患ではない。 甲状腺の疾患としてはバセドウ病・橋本病・クレチン病などが該当する。
✗ 3. 誤り
副甲状腺 ― バセドウ病
バセドウ病は甲状腺機能亢進症であり、副甲状腺の疾患ではない。 副甲状腺の疾患としては副甲状腺機能亢進症・副甲状腺機能低下症がある。
✗ 4. 誤り
副腎 ― クレチン病
クレチン病は先天性甲状腺機能低下症であり、副腎の疾患ではない。 副腎の疾患としてはクッシング症候群・アジソン病・褐色細胞腫・原発性アルドステロン症などがある。
ポイント
  • 内分泌疾患と病変臓器の対応は頻出テーマである。シーハン病は下垂体、アジソン病は副腎皮質、バセドウ病は甲状腺、クレチン病は甲状腺であり、正確に対応させて覚えること
  • 各内分泌器官から分泌されるホルモンと、その過剰・低下による疾患名をセットで整理すると効率的に記憶できる
  • シーハン病は「分娩時大量出血→下垂体壊死→汎下垂体機能低下」という病態の流れを理解すること
  • 重要用語: シーハン病, 下垂体前葉機能低下症, 分娩後大量出血 を正確に理解しておくこと。
比較表
内分泌器官 主な疾患 過剰/低下するホルモン
下垂体 クッシング病、先端巨大症、シーハン病、尿崩症 ACTH・GH・ADHなど
甲状腺 バセドウ病、橋本病、クレチン病 T3・T4
副甲状腺 副甲状腺機能亢進症・低下症 PTH
副腎皮質 クッシング症候群、アジソン病、原発性アルドステロン症 コルチゾール・アルドステロン
副腎髄質 褐色細胞腫 カテコールアミン
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題87|内分泌器官と疾患との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題87|内分泌器官と疾患との組合せで正しいのはどれか。
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