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理由で解く 臨床医学各論

Q0761 整形外科疾患

出典:あマ指 第21回(2013) 問題88
問題
坐骨神経痛の原因として最も多いのはどれか。
選択肢
1 L1-L2 椎間板ヘルニア
2 L2-L3 椎間板ヘルニア
3 L3-L4 椎間板ヘルニア
4 L4-L5 椎間板ヘルニア
解答
正解4(L4-L5椎間板ヘルニア)
解説
✗ 1. 誤り
L1-L2 椎間板ヘルニア
L1-L2椎間板ヘルニアは極めて稀であり、L2神経根を障害する。坐骨神経はL4〜S3神経根から構成されるため、L1-L2ヘルニアでは坐骨神経痛は生じない。大腿前面や鼠径部の症状が主体となる。
✗ 2. 誤り
L2-L3 椎間板ヘルニア
L2-L3椎間板ヘルニアはL3神経根を障害し、大腿前面(L3デルマトーム)の疼痛・しびれが主体である。坐骨神経痛の原因としては稀であり、全腰椎椎間板ヘルニアの約1〜2%程度の頻度にとどまる。
✗ 3. 誤り
L3-L4 椎間板ヘルニア
L3-L4椎間板ヘルニアはL4神経根を障害し、大腿前内側の症状が主体である。L4神経根は坐骨神経の一部を構成するが、L4-L5やL5-S1ヘルニアと比較すると坐骨神経痛の原因としての頻度は低い(全体の約5%程度)。
✓ 4. 正しい
L4-L5 椎間板ヘルニア
L4-L5椎間板ヘルニアは坐骨神経痛の原因として最も多く(約50〜60%)、L5神経根が障害される。殿部から大腿後面・下腿外側・足背にかけての放散痛が特徴的である。次いでL5-S1椎間板ヘルニア(約30〜40%)が多く、この2レベルで坐骨神経痛の約90%を占める。坐骨神経はL4〜S3神経根から構成されるため、下部腰椎のヘルニアで高頻度に出現する。
ポイント
  • 坐骨神経痛の最多原因はL4-L5椎間板ヘルニア(約50〜60%)であり、L5神経根が障害される
  • L4-L5とL5-S1の2レベルで坐骨神経痛の約90%を占め、上位腰椎ヘルニアでは坐骨神経痛は稀
  • 坐骨神経はL4〜S3神経根から構成されるため、構成神経根が障害される下部腰椎ヘルニアで好発する
  • 重要用語: L4-L5椎間板ヘルニア, 坐骨神経痛, L5神経根, 下部腰椎 を正確に理解しておくこと。
比較表
ヘルニア部位 頻度 障害神経根 主な症状領域 坐骨神経痛
L1/2 極めて稀 L2 鼠径部・大腿前面 なし
L2/3 約1〜2% L3 大腿前面
L3/4 約5% L4 大腿前内側・下腿内側 少ない
L4/5 約50〜60% L5 殿部・大腿後面・下腿外側・足背 最多
L5/S1 約30〜40% S1 殿部・大腿後面・下腿後面・足外側 多い
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題88|坐骨神経痛の原因として最も多いのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題88|坐骨神経痛の原因として最も多いのはどれか。
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