学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ34P115
理由で解く 柔道整復師
正中索(中央索)は中節骨底の背側に付着してPIP関節を伸展させる腱です。断端を近づけたまま治すため、保存療法ではPIP関節を伸展位で固定します。
指伸筋腱はMP関節の先で正中索と2本の側索に分かれ、正中索は中節骨底背側に、側索は合流して終止腱となり末節骨底背側に付着します。正中索が損傷したままPIP関節を屈曲位に置くと、断端が離開して修復が進まないだけでなく、背側にあるべき側索がPIP関節の回転軸より掌側へ滑り落ちます。すると側索はPIPを曲げ、DIPを過伸展させる方向に働くようになり、PIP屈曲・DIP過伸展のボタン穴(ボタンホール)変形が完成します。これを防ぐため、保存療法ではPIP関節を伸展位に保ち、同時にDIP関節の自動屈曲運動を行わせて側索と斜支帯の短縮・癒着を防ぎます。固定期間は4〜6週が目安で、MP関節は固定範囲に含めません。
| 損傷部位 | 放置した場合の変形 | 固定する関節と肢位 | 併せて行う運動 |
|---|---|---|---|
| 正中索(中央索) | ボタン穴変形(PIP屈曲+DIP過伸展) | PIP関節・伸展位 | DIP関節の自動屈曲 |
| 終止腱(槌指・腱性) | 槌指変形(DIP屈曲) | DIP関節・伸展位 | PIP関節の自動運動 |
| 側索の掌側脱転を伴う陳旧例 | ボタン穴変形が固定化 | PIP関節・伸展位(矯正装具) | DIP関節の自動屈曲 |
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