学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ33P091

理由で解く 柔道整復師

QJ33P091 柔道整復理論

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問91
問題
中足趾節関節脱臼で誤っているのはどれか。
選択肢
1 第1中足趾節関節の背面脱臼が多い。
2 趾は短縮してみえる。
3 Z字型変形を呈する。
4 固定期間は6週とする。
解答
正解4(固定期間は6週とする。)
解説

中足趾節(MTP)関節脱臼は第1趾の背側脱臼が多く、整復後の固定は3週間程度でよい。誤りを選ぶ設問であり、答えは4である。

足趾を強く背屈させる外力(つまずき、蹴り出し、上方からの圧迫)でMTP関節が背側へ脱臼する。基節骨底が中足骨頭の背側に乗り上げるため趾は短くみえ、中足骨頭は足底側に触れる。MTP関節が過伸展し、その代償でIP関節が屈曲するためZ字型(ジグザグ)変形を呈する。整復は末梢牽引を加えながら一度過伸展を強め、基節骨底を中足骨頭上に滑らせて戻す。固定は3週前後を目安とし、その後は足趾の自動運動と段階的な荷重で踏み返しの機能を回復させる。長すぎる固定は関節拘縮を招くので、期間は必要最小限にとどめる。

✗ 1. 正しい記述(答えではない)
第1中足趾節関節の背面脱臼が多い。
第1趾は最も外力を受けやすく、背屈強制による背側脱臼が最多である。設問が求める「誤っているもの」には当たらない。
✗ 2. 正しい記述(答えではない)
趾は短縮してみえる。
基節骨が中足骨頭の背側に乗り上げて重なるため、趾は実際より短くみえる。
✗ 3. 正しい記述(答えではない)
Z字型変形を呈する。
MTP関節の過伸展とIP関節の屈曲が組み合わさり、側方からみるとZ字型(ジグザグ)の変形となる。
✓ 4. これが答え(誤っている)
固定期間は6週とする。
整復後の固定は3週間程度が目安で、6週は長すぎる。固定終了後は足趾の自動運動と段階的荷重を進め、可動域と踏み返しの回復を図る。
ポイント
  • MTP関節脱臼は第1趾の背側脱臼が最多。背屈強制で受傷する。
  • 基節骨が中足骨頭に乗り上げるため趾は短縮してみえ、中足骨頭は足底に触れる。
  • MTP過伸展+IP屈曲でZ字型(ジグザグ)変形を呈する。
  • 整復は牽引下で一度過伸展を強めてから基節骨底を滑らせて戻す。
  • 固定は3週前後。その後は自動運動と段階的荷重で拘縮を防ぐ。
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