学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §8 総論 関節の損傷 / QJ33P070
理由で解く 柔道整復師
関節軟骨は血管・神経・リンパ管をもたない組織で、栄養を滑液の拡散に頼っている。そのため損傷しても自己修復能が乏しい。
関節面を覆う硝子軟骨には血流がない。損傷が起きても、修復に必要な炎症細胞・幹細胞・成長因子を運んでくる経路が存在せず、軟骨細胞そのものの分裂能も低いため、欠損部が元の硝子軟骨で埋め戻されることはほとんどない。損傷が軟骨下骨まで達した場合に限り、骨髄から出血と細胞が供給されて修復が起こるが、そこで作られるのは力学的性質の劣る線維軟骨で、元の関節面と同等にはならない。加えて神経がないので損傷しても痛みが出にくく、単純X線には軟骨そのものが写らない。この「症状が乏しく、画像にも出にくい」という性質が、早期発見を難しくしている。受傷機序としては、捻れによる剪断力や軸圧などの介達外力、あるいは繰り返しのメカニカルストレスによるものが多い。設問の「関軟骨」は関節軟骨を指すものとして扱う。
| 関節軟骨のみの損傷 | 骨軟骨損傷(軟骨下骨に及ぶ) | |
|---|---|---|
| 出血・関節血症 | 生じにくい | 生じる |
| 修復反応 | ほぼ起こらない | 骨髄由来細胞により線維軟骨で修復 |
| 単純X線 | 写らない | 骨片として写ることがある |
| 有効な検査 | MRI・関節鏡 | 単純X線+MRI・CT |
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