学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §8 総論 関節の損傷 / QJ31P075
理由で解く 柔道整復師
関節軟骨の栄養障害が起こる。関節軟骨には血管がなく、関節が動くことで関節液が出入りして栄養が届くため、動かさない期間が長いほど軟骨は栄養を受け取れなくなる。
関節軟骨は無血管・無神経の組織で、栄養は滑膜がつくる関節液から拡散によって受け取る。ただ浸かっているだけでは足りず、関節運動によって軟骨が圧迫と除圧を繰り返し、スポンジのように関節液を吸ったり吐いたりすることで栄養が入れ替わる。長期固定ではこのポンプが止まり、軟骨は変性・菲薄化する。同時に関節包・靱帯は短縮し、滑膜が癒着し、筋は萎縮して関節拘縮に至る。だから固定は必要な範囲・必要な期間にとどめ、固定していない隣接関節は積極的に動かし、固定内でできる等尺性収縮を早期から指導する。
| 組織 | 長期固定で起こること |
|---|---|
| 関節軟骨 | 関節液のポンプ作用が止まり栄養障害、変性・菲薄化 |
| 関節包・靱帯 | 短縮・肥厚(弛緩ではない) |
| 滑膜 | 増殖・癒着 |
| 筋 | 廃用性萎縮(阻血性拘縮は圧迫が原因で別物) |
| 深部腱反射 | 亢進しない |
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