学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §34 下腿骨骨幹部骨折の固定 / QJ33A038
理由で解く 柔道整復師
下腿は骨・骨間膜・強い筋膜で仕切られた閉じた区画からなるため、骨幹部骨折では出血や腫脹で内圧が上がり、コンパートメント症候群を起こしやすくなります。
下腿には前方・外側・浅後方・深後方の4区画があり、いずれも伸展性の乏しい筋膜に囲まれています。骨折による出血と組織の腫脹で区画内圧が上昇すると、まず細い静脈と毛細血管が圧迫され、還流が滞ってさらに内圧が上がるという悪循環に入り、筋・神経の阻血に至ります。特徴は骨折の程度に不釣り合いな強い持続痛と、他動的に筋を伸ばしたときの激痛(前方区画なら足趾の他動屈曲で痛む)、しびれや感覚低下で、末梢の動脈拍動は最後まで触れることがあるため「脈があるから大丈夫」と判断しないことが重要です。固定後に痛みが増強する、しびれが出る、足趾を動かすと激しく痛むといった訴えがあれば、ただちに固定・包帯を緩めて患肢を心臓の高さに保ち、医師の診察につなげます。放置すればフォルクマン拘縮に相当する不可逆的な障害を残します。
| 合併症 | 起こりやすい骨折 |
|---|---|
| コンパートメント症候群 | 下腿骨骨幹部骨折、前腕骨骨折 |
| 過成長 | 小児の大腿骨骨幹部骨折 |
| 骨壊死 | 大腿骨頸部内側骨折、距骨頸部骨折、舟状骨骨折 |
| ズデック骨萎縮 | 橈骨遠位端骨折後の手部、足部 |
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