学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §34 下腿骨骨幹部骨折の固定 / QJ32A035
理由で解く 柔道整復師
これは「誤っているもの」を選ぶ設問です。下腿骨骨幹部骨折の固定は膝関節を軽度屈曲位とするのが原則で、「伸展位とする」という記述が誤りにあたります。
膝を伸展位にすると、大腿骨顆部から起こる腓腹筋が緊張して遠位骨片を後方へ引き、また前方凸の反張変形を助長しやすくなります。軽度屈曲位(およそ10〜20度)にすれば腓腹筋の緊張が緩んで整復位が保ちやすく、松葉杖歩行や座位といった日常動作にも無理がありません。加えて、下腿は骨が皮下に近く筋区画が閉じているため、腫脹によるコンパートメント症候群や、腓骨頭部での総腓骨神経麻痺が起こりやすい部位です。そのため固定では腓骨頭部の除圧と末梢循環・感覚の確認をセットで行い、しびれや強い疼痛を訴えたら直ちに固定を緩めて確認し、必要なら医師の診察につなげます。
| 確認項目 | 適切な対応 | 不適切な場合に生じる問題 |
|---|---|---|
| 膝関節の固定肢位 | 軽度屈曲位(10〜20度程度) | 伸展位では腓腹筋が緊張して遠位骨片を後方へ引き、反張変形を助長する |
| 腓骨頭部の処置 | 綿花などをあてて除圧する | 圧迫が集中すると総腓骨神経麻痺(足背のしびれ→下垂足)を生じる |
| 注意する変形 | 反張(前方凸)・回旋・尖足がないか経過中も確認 | 変形治癒により歩行時痛や機能障害を残す |
| 末梢循環・感覚 | 足趾の色調・温度・感覚と疼痛の増悪を定期的に確認 | コンパートメント症候群の発見が遅れ、阻血性拘縮に至る |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。