学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §33 足関節外側靱帯損傷の固定 / QJ32A034

理由で解く 柔道整復師

QJ32A034 必修問題

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問34
問題
足関節外側靱帯損傷時の固定肢位はどれか。
選択肢
1 底・背屈0度
2 底屈 20度
3 背屈 20度
4 自然下垂位
解答
正解1(底・背屈0度)
解説

足関節外側靱帯(前距腓靱帯など)は底屈+内反で伸ばされます。したがって固定肢位は靱帯が緩む底屈・背屈0度(中間位)で、軽度外反を加えて断端を近づけます。

足関節外側靱帯損傷の大半は、底屈位で内反が強制されて起こります。前距腓靱帯は底屈位で緊張するため、そのまま底屈位で固定すると断裂端が離れたまま治癒し、緩みを残して不安定性や再受傷の原因になります。0度(直角位)にすれば前距腓靱帯の緊張が緩み、さらに軽度外反位を加えることで外側の断端どうしが近づいて、良好な瘢痕形成が期待できます。加えて0度は歩行に必要な機能的肢位でもあるため、固定後の関節拘縮が生活に及ぼす影響を小さくできるという利点もあります。

✓ 1. 正しい
底・背屈0度
外側靱帯の緊張が緩み、軽度外反を加えれば断端を近づけられる肢位です。歩行に必要な機能的肢位でもあるため、固定後の不利益が最も小さくなります。
✗ 2. 誤り
底屈 20度
底屈位は前距腓靱帯が緊張する肢位で、受傷肢位そのものに近づけてしまいます。断端が離開したまま治癒し、足関節の不安定性を残す恐れがあります。
✗ 3. 誤り
背屈 20度
背屈を強めても靱帯の断端が近づくわけではなく、アキレス腱や後方組織に無理な緊張を強いる肢位です。外側靱帯損傷の固定として選ぶ理由がありません。
✗ 4. 誤り
自然下垂位
自然下垂位は実質的に底屈位となるため、外側靱帯を緊張させてしまいます。さらに尖足位の拘縮を招き、歩行の再獲得を妨げます。
ポイント
  • 外側靱帯損傷の受傷機転は「底屈+内反」。固定はその逆を意識する。
  • 固定肢位は底・背屈0度(直角位)に軽度外反位を加える。
  • 底屈位・自然下垂位は前距腓靱帯を緊張させ、断端を離開させるため不適。
  • 0度は歩行に必要な機能的肢位。拘縮が残っても生活への影響が小さい。
  • 固定中は腫脹と末梢循環、しびれの有無を確認し、必要に応じて巻き直す。
比較表
肢位前距腓靱帯固定肢位としての評価
底屈位緊張する断端が離開するため不適
0度(中間位)+軽度外反緩む断端が近づき、機能的肢位でもある
背屈位緩むが後方組織に緊張あえて選ぶ利点がない
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