学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §19 肘関節後方脱臼の診察および整復 / QJ33A023
理由で解く 柔道整復師
肘関節後方脱臼は過伸展+外反力で起こるため、内側で強く牽引される上腕骨内側上顆の剥離骨折を合併しやすくなります。
後方脱臼が起こる瞬間、肘には外反ストレスがかかり、内側側副靱帯(前斜走線維)と、内側上顆から起こる前腕屈筋・回内筋群がいっせいに引かれます。成長期では靱帯より骨端の方が弱いため、靱帯が切れる代わりに内側上顆が引き剥がされる剥離骨折となり、ときに剥がれた骨片が関節内に嵌入して整復を妨げます。したがって肘関節後方脱臼をみたら、整復の前後で内側上顆部の圧痛・腫脹を確認し、整復後に可動域が回復しない、あるいは弾発性抵抗が残る場合は骨片の関節内嵌入を疑って画像評価と医師への紹介につなげます。尺骨神経は内側上顆のすぐ後ろを走るため、手の小指側のしびれや筋力低下の有無もあわせて確認します。
| 外力の方向 | 引き伸ばされる側 | 起こりやすい損傷 |
|---|---|---|
| 外反(後方脱臼時) | 内側 | 内側側副靱帯損傷、上腕骨内側上顆剥離骨折 |
| 内反 | 外側 | 外側側副靱帯損傷、外側上顆部の損傷 |
| 後面への直達外力 | — | 肘頭骨折 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。