学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ32P117
理由で解く 柔道整復師
第2MP関節が突然屈曲位のまま伸展できなくなり、手掌橈側に圧痛があって腫瘤や瘢痕はない――MP関節のロッキングフィンガーです。
MP関節のロッキングは、中手骨頭の掌側にある骨性の隆起や種子骨、掌側板の縁に側副靱帯(とくに副靱帯)が引っかかって外れなくなる現象です。示指に最も多く、特別な外傷がなくても日常動作や運動中に突然発症し、「屈曲はできるのに伸展だけができない」という一方向性の可動域制限を示すのが特徴です。引っかかりは中手骨頭の橈側で起こることが多く、本例の手掌橈側の圧痛と一致します。腫瘤や瘢痕がないので、腱の結節や皮下の瘢痕拘縮による伸展障害も考えにくい状況です。徒手的にはMP関節をいったんさらに屈曲させて牽引を加えながら伸展させることで整復できることが多く、整復後は無理な過伸展を避けるよう指導します。整復できない例や繰り返す例は医師に相談します。
| 用語 | 障害される関節 | 症状の形 | 背景 |
|---|---|---|---|
| ロッキングフィンガー | MP関節 | 屈曲可・伸展不能 | 側副靱帯が中手骨頭掌側に引っかかる。突然発症 |
| スナッピングフィンガー(ばね指) | MP関節掌側(腱鞘) | 伸展時に弾発 | 屈筋腱の結節とA1腱鞘の通過障害。慢性経過 |
| マレットフィンガー | DIP関節 | 屈曲位で自動伸展不能 | 終止腱断裂・末節骨背側の裂離骨折 |
| オーバーラッピングフィンガー | 手指全体の並び | 握ると指が重なる | 骨折の回旋転位が残った変形治癒 |
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