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理由で解く 柔道整復師
母指の外転強制でMP関節に圧痛・運動痛・側方動揺性、画像では骨損傷なし――母指MP関節の(尺側)側副靱帯損傷です。固定はMP関節を伸展位に保って行います。
母指MP関節の固有側副靱帯は、中手骨頭の背側寄りから基節骨基部の掌側寄りへ斜めに走ります。この走行のため、MP関節を屈曲するほど張り、伸展位では緩みます。断裂した靱帯を治すには、その靱帯が緩んで断端どうしが近づく肢位に保つのが基本なので、母指MP関節を伸展位(0度付近)に置き、母指を軽度対立位にしてアルミ副子や母指スパイカ包帯で固定します。手関節や他指は動かせるようにしておくと、固定に伴う機能低下を抑えられます。側方動揺性が著明な例は完全断裂や断端の翻転が疑われるため、医師の評価を受けてもらったうえで方針を決めます。
| 靱帯 | 付着 | 緊張する肢位 | 弛緩する肢位 |
|---|---|---|---|
| 固有側副靱帯 | 中手骨頭背側寄り→基節骨基部掌側寄り | 屈曲位 | 伸展位 |
| 副靱帯(副側副靱帯) | 掌側板 | 伸展位 | 屈曲位 |
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