学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ32P115
理由で解く 柔道整復師
DIP関節が屈曲位のまま自動伸展が不能で、単純エックス線では骨折がない――終止腱の断裂によるマレット指(腱性)です。固定期間は6〜8週が標準です。
指を伸ばす伸筋腱は末節骨の基部背側に終止腱として付着します。受け身のときのように指先へ突き上げるような力が加わって終止腱が切れると、DIP関節を自分で伸ばせなくなり、拮抗する深指屈筋の働きで末節が屈曲位に落ちます。腱は骨と違って血行に乏しく、瘢痕を介して連続性を取り戻すまでに時間がかかるため、DIP関節を伸展位(軽度過伸展まで)に保った固定を6〜8週続けるのが標準です。このときPIP関節は固定に含めず動かせるようにしておくと、拘縮を防ぎながら治療を進められます。途中で固定を外すと伸展ラグ(伸びきらない状態)が残るので、最初に固定期間の見通しを伝え、自分では外さないこと、ずれたり外れたらすぐ連絡することを説明しておきます。
| 腱性マレット指(本例) | 骨性マレット指 | |
|---|---|---|
| 病態 | 終止腱そのものの断裂 | 末節骨基部背側の裂離骨折 |
| 画像所見 | 骨折なし | 背側に骨片 |
| 固定肢位 | DIP関節伸展位(PIPは自由) | DIP関節伸展位 |
| 固定期間の目安 | 6〜8週 | 骨癒合に応じて短め。転位が大きければ観血的療法(医師へ) |
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