学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ32P094
理由で解く 柔道整復師
中足趾節(MTP)関節の脱臼は母趾に好発し、背側脱臼が大多数です。MTP関節が過伸展、趾節間(IP)関節が屈曲するため、指趾全体がZ字型(ジグザグ)の形をとります。
受傷機転は、つまずいて足趾を強く背屈させる、あるいは母趾を突く形で軸圧と過伸展が同時に加わる場面です。中足骨頭に対して基節骨が背側へ移動すると、MTP関節は過伸展位で固定されます。すると母趾を屈曲させる長母趾屈筋は相対的に緊張し、IP関節を屈曲させます。この「MTPは反り返り、IPは曲がる」組合せが、外見上のZ字型変形(階段状・銃剣状とも表現される)をつくります。同時に、背側へ抜けた基節骨と入れ替わるように中足骨頭が底側の皮膚を内側から突き上げるため、皮膚が破れて開放性となる場合、その創は足底側に生じます。足底の創は荷重面であり感染リスクが高いので、開放創が疑われたら整復を試みず、創部を清潔に被覆して速やかに医師へ引き継ぎます。
| MTP関節背側脱臼(典型) | MTP関節底側脱臼(まれ) | |
|---|---|---|
| 受傷機転 | 足趾の過伸展・背屈強制 | 足趾の強い底屈強制 |
| 変形 | MTP過伸展+IP屈曲=Z字型 | 趾が底側へ突出 |
| 開放創の位置 | 足底側(中足骨頭が突き上げる) | 背側 |
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