学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §21 各論(軟部組織損傷) 頭部・体幹 / QJ32P095

理由で解く 柔道整復師

QJ32P095 柔道整復理論

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午後 問95
問題
顎関節症の分類で単純エックス線上、骨硬化像がみられるのはどれか。
選択肢
1 I型
2 Ⅱ型
3 Ⅲ型
4 IV型
解答
正解4(IV型)
解説

顎関節症の型分類は「どの組織が障害されているか」で分ける。単純エックス線で骨硬化像など骨の変化が現れるのは、変形性顎関節症であるⅣ型。

Ⅰ型は咀嚼筋、Ⅱ型は関節包・靱帯、Ⅲ型は関節円板、Ⅳ型は関節を構成する骨が障害の主座で、Ⅰ〜Ⅲ型では原則として単純エックス線上の骨変化はみられない。Ⅳ型は下顎頭や関節結節に変性が及んだ変形性関節症で、骨硬化像、骨棘形成、びらん、下顎頭の扁平化などが描出され、開口時に軋轢音(クレピタス)を触知・聴取することが多い。円板の位置異常が主体のⅢ型は骨ではなく軟部組織の問題なのでMRIで評価する、という対応関係で覚えるとよい。

✗ 1. 誤り
I型
咀嚼筋障害。咬筋・側頭筋・外側翼突筋などの疼痛と圧痛、開口時のこわばりが主体で、画像上の骨変化はみられない。
✗ 2. 誤り
Ⅱ型
関節包・靱帯障害。関節部の圧痛や運動時痛、下顎の過度な運動による捻挫様の病態で、骨硬化像は伴わない。
✗ 3. 誤り
Ⅲ型
関節円板障害。復位性ではクリック音、非復位性ではクローズドロックによる開口制限が生じる。障害されるのは軟部組織であり、評価はMRIが中心で骨硬化像は出ない。
✓ 4. 正しい
IV型
変形性顎関節症。下顎頭の骨硬化像、骨棘形成、びらん、扁平化などが単純エックス線でみられ、開口時の軋轢音を伴うことが多い。
ポイント
  • Ⅰ型=咀嚼筋障害、Ⅱ型=関節包・靱帯障害、Ⅲ型=関節円板障害、Ⅳ型=変形性顎関節症。
  • 骨硬化像・骨棘・びらん・下顎頭の扁平化=Ⅳ型のエックス線所見。
  • 音の違いも手掛かり。クリック音=Ⅲ型(円板の復位)、軋轢音(クレピタス)=Ⅳ型(骨の変性)。
  • Ⅲ型は軟部組織の問題なのでMRIで評価する。
  • Ⅰ〜Ⅲ型に単純エックス線での骨変化は原則みられない。
比較表
障害される組織主な所見画像
Ⅰ型咀嚼筋筋の疼痛・圧痛、開口時のこわばり骨変化なし
Ⅱ型関節包・靱帯関節部の圧痛・運動時痛骨変化なし
Ⅲ型関節円板クリック音、クローズドロックによる開口制限MRIで円板の位置異常
Ⅳ型関節を構成する骨軋轢音、慢性の運動時痛骨硬化像・骨棘・びらん・扁平化
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