学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §21 各論(軟部組織損傷) 頭部・体幹 / QJ32P097

理由で解く 柔道整復師

QJ32P097 柔道整復理論

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午後 問97
問題
仙腸関節の検査法はどれか。
選択肢
1 WLR
2 Kemp
3 Newton
4 Bow string
解答
正解3(Newton)
解説

仙腸関節にストレスをかけて疼痛を再現するのはニュートンテスト。答えは3。

腰殿部痛の検査は「どの組織にどんなストレスをかけているか」で整理すると迷わない。ニュートンテストは腹臥位で仙骨に直接圧を加える(変法では両上前腸骨棘を外方・下方へ押す)ことで仙腸関節を動かし、疼痛が誘発されれば仙腸関節障害を疑う。一方、下肢を挙上する系のテストは坐骨神経・神経根に伸張ストレスをかけるもの、体幹を後屈・側屈・回旋させるテストは椎間孔や椎間関節に圧縮ストレスをかけるもので、いずれも仙腸関節を狙った検査ではない。

✓ 3. 正しい
Newton
仙骨に圧を加えて仙腸関節にストレスをかけ、疼痛の再現をみる仙腸関節の検査法。仙腸関節の検査には他にパトリック(FABERE)テスト、ゲンスレンテストがある。
✗ 1. 誤り
WLR
健側下肢伸展挙上テスト(well leg raising、交叉性SLR)。健側を挙上して患側下肢に放散痛が出れば陽性で、腰椎椎間板ヘルニアを示唆する神経根のテストである。
✗ 2. 誤り
Kemp
体幹を後屈しながら側屈・回旋させて椎間孔を狭める検査。下肢への放散痛なら椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、局所痛のみなら椎間関節性の疼痛を疑う。
✗ 4. 誤り
Bow string
弓弦テスト。SLRで疼痛が出る角度から膝を軽度屈曲させて痛みを和らげたうえで、膝窩部の脛骨神経を圧迫して放散痛が再現されるかをみる。坐骨神経の伸張性障害の検査である。
ポイント
  • ニュートンテスト=仙腸関節。仙骨を直接圧迫する(変法は上前腸骨棘を押す)。
  • 仙腸関節の他の検査はパトリック(FABERE)テスト、ゲンスレンテスト。
  • SLR・WLR・ボウストリングは坐骨神経/神経根のテスト。
  • ケンプテストは椎間孔・椎間関節のテスト。
  • 仙腸関節障害は上後腸骨棘の周囲に一本指で指せる圧痛を伴いやすい。腰椎由来との鑑別のため複数の検査を組み合わせて判断する。
比較表
検査法方法の要点陽性が示すもの
Newton腹臥位で仙骨を圧迫(変法は上前腸骨棘を圧迫)仙腸関節障害
WLR(健側SLR)健側下肢を伸展挙上腰椎椎間板ヘルニア(神経根)
Kemp体幹を後屈+側屈・回旋椎間孔狭窄・椎間関節性疼痛
Bow stringSLR肢位から膝を軽度屈曲し膝窩を圧迫坐骨神経の伸張性障害
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