学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ32P093
理由で解く 柔道整復師
膝関節前方脱臼は過伸展で起こり、膝窩動脈が引き伸ばされて損傷しやすい。答えは3。
脱臼名は大腿骨に対する脛骨(遠位骨)の転位方向で呼ぶ約束なので、前方脱臼とは脛骨が前方へずれることをいう。前方脱臼は膝の過伸展強制で生じ、伸展位で最も緊張する後方関節包と後十字靱帯を中心とした支持機構が破綻する。膝窩動脈は大腿骨と脛骨の後面に固定された状態で走るため、脛骨が前方へずれると後方で強く牽引され、内膜損傷から血栓閉塞、あるいは断裂に至ることがある。総腓骨神経麻痺の合併も多く、発見が遅れれば下肢の阻血や機能喪失につながる。
| 項目 | 前方脱臼 | 後方脱臼 |
|---|---|---|
| 脛骨の転位 | 前方 | 後方 |
| 機序 | 過伸展強制 | ダッシュボード損傷(屈曲位の脛骨粗面部への前方からの力) |
| 主に破れる部位 | 後方関節包・後十字靱帯(過伸展で引き伸ばされる側) | 後十字靱帯・後方関節包(直接押し込み) |
| 血管損傷 | いずれも膝窩動脈損傷に注意。前方脱臼は牽引による損傷が問題 | |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。