学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ32P092
理由で解く 柔道整復師
大腿骨頭靱帯は股関節脱臼でほぼ必ず断裂するが、切れても整復の妨げにはならない。答えは2。
股関節後方脱臼は、股関節屈曲・内転位で膝から大腿長軸方向に力が加わって起こる(ダッシュボード損傷が代表)。骨頭は後方の関節包を破って腸骨部または坐骨部へ転位する。整復を妨げるのは、破れた関節包の裂孔が骨頭を締めつけるボタンホール状態、外旋筋群などの軟部組織が骨頭と臼蓋の間に挟まる状態、そして寛骨臼後壁骨折や骨盤骨折で受け皿そのものが壊れて整復位が保てない状態である。一方、骨頭を臼底につないでいた靱帯が切れることは脱臼が成立した時点で当然に起きる現象で、切れれば骨頭を引き戻す抵抗はむしろ減る。
| 要因 | 整復障害になるか | 理由 |
|---|---|---|
| 関節包裂孔部の狭小 | なる | 骨頭を締めつけるボタンホール機構 |
| 筋(外旋筋群)の介在 | なる | 骨頭と臼蓋の間に挟まりつかえる |
| 骨盤骨・寛骨臼骨折の合併 | なる | 骨片の介在と受け皿の破綻 |
| 大腿骨頭靱帯の断裂 | ならない | 脱臼に必発。抵抗はむしろ減る(骨頭壊死の要因) |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。