学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §7 リハビリテーションの実際 / QJ32P022
理由で解く 柔道整復師
物盗られ妄想はアルツハイマー型認知症に典型的な行動・心理症状(BPSD)であり、組合せとして正しいのは1である。2〜4は3疾患の特徴が互いに入れ替わっている。
認知症の鑑別は「中核症状(記憶・見当識など)」に「その疾患らしい周辺症状」を1つ結びつけて覚えると速い。アルツハイマー型は近時記憶(新しい出来事の記憶)の障害から始まるため、自分でしまった場所を思い出せず、その説明として「誰かに盗られた」という解釈が生まれる。レビー小体型は後頭葉の機能低下を背景に、実在しない人や動物がありありと見える幻視が特徴で、パーキンソニズム・認知機能の変動・レム睡眠行動異常症を伴う。脳血管性認知症は障害された血管領域に応じて能力にむらが出る(まだら認知症)ほか、感情のコントロールが効かず泣き笑いしやすい感情失禁が目立つ。前頭側頭葉変性症は前頭葉と側頭葉前方の萎縮により、脱抑制と常同行動(同じ動作・同じ道順・時刻表的生活の繰り返し)が前面に出る。
| 認知症 | 代表的な症状 | 経過・その他の特徴 |
|---|---|---|
| アルツハイマー型 | 近時記憶障害、物盗られ妄想、見当識障害 | 緩徐進行。取り繕い、病識低下。海馬・頭頂側頭葉の萎縮 |
| レビー小体型 | 具体的な幻視、パーキンソニズム、認知機能の変動 | レム睡眠行動異常症、自律神経症状、抗精神病薬過敏、転倒 |
| 脳血管性 | 感情失禁、意欲低下、まだら認知症 | 階段状に増悪。片麻痺・構音障害・嚥下障害を併存 |
| 前頭側頭葉変性症 | 脱抑制、常同行動(同じ動作の繰り返し)、無関心 | 初期は記憶が保たれる。言語障害(意味性認知症など) |
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