学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ31P095
理由で解く 柔道整復師
外傷性股関節脱臼で問題になるのは、大腿骨頭壊死・坐骨神経麻痺・骨化性筋炎など。外反股は頸体角の形態異常であり、脱臼の合併症の枠には入らない。
股関節脱臼では、骨頭を養う関節包内の血管(内側大腿回旋動脈由来の支帯動脈など)が牽引・断裂を受けるため、整復が遅れるほど大腿骨頭壊死の危険が高まる。後方脱臼では骨頭が坐骨神経のすぐ前を通過するため坐骨神経麻痺、とくに腓骨神経成分の障害を合併しやすい。また関節周囲の広範な出血・血腫が器質化して骨化性筋炎を生じることもある。一方、外反股は大腿骨頸体角が正常より大きくなった形態のことで、発育の過程や頸部骨折後の変形などで生じるものであり、脱臼そのものの結果として起こる合併症ではない。整復後は下肢のしびれと足関節背屈の可否を確認し、骨頭壊死は数か月〜数年後に現れうるため長期の経過観察が必要であることを患者に伝える。
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