学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ31P094
理由で解く 柔道整復師
股関節後方脱臼は屈曲・内転・内旋位が定型。骨頭が高くまで上がる腸骨脱臼のほうが、下肢の短縮は大きくなる。
股関節屈曲位で膝から後方への外力を受けると(ダッシュボード損傷など)、骨頭が寛骨臼後縁を越えて後方へ脱臼する。このとき関節前面の強靱な腸骨大腿靱帯は破綻せずに残るため、下肢は屈曲・内転・内旋という定型的な弾発性固定肢位をとる。骨頭が腸骨翼の高さまで転位したものを腸骨脱臼(高位)、坐骨切痕付近の低い位置にとどまるものを坐骨脱臼(低位)と呼び、高く上がる腸骨脱臼ほど棘果長の短縮は大きく、股関節の屈曲角度は小さくなる。後方脱臼では坐骨神経麻痺と寛骨臼後縁骨折の合併を必ず確認し、速やかに医療機関へ紹介する。
| 型 | 骨頭の位置 | 下肢の肢位 | 下肢長/屈曲角度 |
|---|---|---|---|
| 腸骨脱臼(後方・高位) | 腸骨翼側の高位 | 屈曲・内転・内旋 | 短縮大/屈曲小 |
| 坐骨脱臼(後方・低位) | 坐骨切痕付近の低位 | 屈曲・内転・内旋 | 短縮小/屈曲大 |
| 恥骨脱臼(前方・高位) | 恥骨上枝付近 | 伸展・外転・外旋 | 短縮あり/屈曲しない |
| 閉鎖孔脱臼(前方・低位) | 閉鎖孔部 | 屈曲・外転・外旋 | 延長/屈曲大 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。