学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §18 各論(脱臼) 頭部・体幹 / QJ31P093
理由で解く 柔道整復師
胸鎖関節前方脱臼では鎖骨内端が前方に突出する。上肢を挙げるたびに脱臼部が動くため、外転・挙上が制限される。
胸鎖関節は鎖骨内端と胸骨柄・第1肋軟骨がつくる関節で、上肢の挙上に伴って鎖骨が回旋・挙上する。脱臼の大多数は前方(前上方)脱臼で、関節包や肋鎖靱帯が破綻して鎖骨内端が胸骨柄の前へ乗り上げ、皮下に階段状の突出として触れる。このため肩関節の外転・挙上のたびに疼痛が誘発され運動が制限される。まれな後方脱臼では鎖骨内端が縦隔側に入り、気管・大血管・食道を圧迫して呼吸困難や嚥下障害を生じるため、疑った時点で整復を試みず直ちに医療機関へ搬送する。
| 項目 | 前方脱臼 | 後方脱臼 |
|---|---|---|
| 頻度 | 大多数 | まれ |
| 鎖骨内端の位置 | 胸骨柄の前方に突出 | 縦隔側へ陥凹 |
| 主症状 | 外転・挙上制限、皮下の突出 | 呼吸困難、嚥下障害、静脈うっ滞 |
| 対応 | 整復・固定と経過観察 | 緊急性が高く直ちに搬送 |
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