学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §18 各論(脱臼) 頭部・体幹 / QJ31P092
理由で解く 柔道整復師
顎関節脱臼の整復では、整復が完了した瞬間に患者が反射的に閉口するため、術者は口腔内の母指を素早く逃がし、そのままオトガイ部を把持して下顎を保持する。正しいのは4である。
顎関節前方脱臼は、大あくびや長時間の開口処置などで下顎頭が関節結節を越えて前方に移動し、咀嚼筋(咬筋・側頭筋)の緊張で戻れなくなった状態である。整復の要点は、筋の緊張をできるだけ取り除いたうえで、下顎頭を「下方へ下げてから後方へ導き、最後に上方へ収める」という順で誘導することにある。口内法のヒポクラテス法では、術者は患者の前方に立ち、ガーゼを巻いた両母指を下顎の臼歯部咬合面に置き、他の指で下顎体・オトガイ部を把持して操作する。整復されると咀嚼筋が一気に働いて閉口するため、母指を臼歯の外側へ滑らせて咬まれないようにし、続けてオトガイ部を支える。整復後は再脱臼しやすいので、包帯やバンドで下顎を保持し、大きな開口や硬い食物を避けるよう具体的に指導する。
| 口内法(ヒポクラテス法) | 口外法 | |
|---|---|---|
| 術者の位置 | 患者の前方 | 患者の前方 |
| 母指を当てる部位 | 口腔内、下顎臼歯部の咬合面(ガーゼを巻く) | 口腔外、頬側から下顎臼歯部の高さ |
| 他の指 | 下顎体・オトガイ部を把持 | オトガイ部を支えて後上方へ導く |
| 注意点 | 整復時に母指を咬まれないよう外側へ退避 | 口腔内に指を入れないため咬傷の危険が少ない |
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