学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §18 各論(脱臼) 頭部・体幹 / QJ29P090
理由で解く 柔道整復師
胸鎖関節脱臼は前方(胸骨前)脱臼が大多数で、鎖骨の両端が同時に脱臼する二重脱臼はまれ。したがって3が答え。
胸鎖関節は鎖骨内側端と胸骨柄がわずかに接するだけの適合の悪い関節で、間に挟まる関節円板と胸鎖靱帯・肋鎖靱帯が安定性を担っている。肩の外側から後方へ押される外力で鎖骨内側端が前上方へ抜ける前方脱臼がほとんどで、後方脱臼はまれだが気管・大血管・食道を圧迫しうるため危険度が高い。整復操作そのものは難しくないが、鎖骨内側端を押さえ続ける有効な支点がなく再転位しやすいので、突出変形を残しやすい。青壮年のスポーツ・交通外傷で生じ、鎖骨内側の骨端核が癒合していない若年例では脱臼ではなく骨端離開になりやすい点も押さえておきたい。
| 胸鎖関節脱臼 | 肩鎖関節脱臼 | |
|---|---|---|
| 頻度・方向 | 前方脱臼が大多数、後方はまれ | 上方脱臼がほとんど |
| 特徴的所見 | 鎖骨内側端の前方突出 | 階段状変形、反跳症状(ピアノキーサイン) |
| 整復・固定 | 整復は容易、保持が困難で変形が残りやすい | 整復は容易、保持は困難。程度分類で方針が変わる |
| 注意すべき合併 | 後方脱臼での気管・大血管圧迫 | 烏口鎖骨靱帯断裂による支持性の喪失 |
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