学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §1 損傷 / QJ31P046
理由で解く 柔道整復師
創傷の名前は「どんな外力が組織をどう壊したか」で決まります。鋭利な器具で切り分けた創は切創、鈍的な外力で押しつぶされて生じた創が挫創で、選択肢2はこの2つが入れ替わっています。
開放性損傷を見分ける最大の手がかりは創縁(傷のふち)の性状です。刃物などの鋭器が線状に組織を切り分ければ切創で、創縁は平滑、出血は多いが治りは良好です。同じ鋭器でも深く突き刺されば刺創となり、創口は小さいのに創洞は深く、深部の血管・臓器損傷を見落としやすくなります。これに対し、鈍器や圧迫で皮膚と皮下組織が挫滅して裂けたものが挫創で、創縁は不整でギザギザ、挫滅した組織と汚染を伴うため感染しやすく治りにくいのが特徴です。摩擦で表皮が削り取られれば擦過傷、高速の飛翔体によるものが銃創になります。つまり創縁を見れば、働いた外力の種類を逆算できるわけです。
| 創の種類 | 加わった外力 | 創縁の性状 | 臨床上の注意 |
|---|---|---|---|
| 切創 | 鋭器で切る | 平滑・直線的 | 出血は多いが治癒良好 |
| 刺創 | 鋭器が刺入 | 創口は小さい | 創洞が深く深部臓器損傷を伴う |
| 挫創 | 鈍的外力・圧挫 | 不整・挫滅組織あり | 汚染・感染しやすく治りにくい |
| 裂創 | 牽引・引き裂き | 不整 | 皮弁状になり血行障害を伴うことがある |
| 擦過傷 | 摩擦(擦過) | 表皮の剥離 | 異物残留→外傷性刺青 |
| 銃創 | 銃弾(高速) | 射入口・射出口 | 弾道周囲まで組織損傷が及ぶ |
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