学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §5 リハビリテーションの治療 / QJ31P020
理由で解く 柔道整復師
これは「誤っているものを選ぶ」設問。プラスチック製短下肢装具は軽く、加熱して形を直せるが、足継手をもたないものが多く足関節角度の設定・変更は苦手である。したがって「関節角度を制御しやすい」が誤りの記述=本問の答えは3。
短下肢装具(AFO)は、腓骨神経麻痺による下垂足や脳卒中片麻痺の内反尖足などに用い、遊脚期のつま先の引っかかりと立脚期の足関節の不安定を防ぐ装具である。大きく金属支柱付きとプラスチック製に分かれる。プラスチック製の代表であるシューホーン型(靴べら型)は、陽性モデルから熱可塑性プラスチック(ポリプロピレンなど)を1枚で成形したもので、継手がなく、板のたわみによって背屈を補助する。角度は成形の時点で固定されてしまうため、装着後に「背屈○度〜底屈○度まで」といった可動範囲を段階的に設定・変更するのは難しい。一方、金属支柱付きではダブルクレンザック継手のようにネジとピンで背屈・底屈の制動角度をその場で調節できる。継手付きのプラスチック装具も市販されてはいるが、調節の自由度という点では金属支柱付きに及ばない。したがって、角度を細かく管理したい症例、痙縮が強い症例、浮腫で下腿周径が変動する症例では、金属支柱付き+調節式足継手を選ぶ、と整理しておくとよい。
| 項目 | プラスチック製短下肢装具 | 金属支柱付き短下肢装具 |
|---|---|---|
| 重量 | 軽い | 重い |
| 通気性 | 乏しい(密着し蒸れやすい) | よい(開放的) |
| 足関節角度の調節 | 成形時に決まり、後からの変更は困難 | ダブルクレンザック継手等でネジにより調節可能 |
| 形の修正 | 加熱して修正、トリムライン変更で硬さ調整 | 支柱の曲げ、継手の交換で対応 |
| 靴 | 靴の中に入れて使用でき、靴を選べる | あぶみを靴に取り付けるため専用靴が必要 |
| 下腿周径の変動(浮腫) | 対応しにくい | 対応しやすい |
| 主な適応 | 軽〜中等度の麻痺、浮腫が少ない例、外観を重視する例 | 強い痙縮、浮腫・周径変動のある例、体重が重い例 |
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