学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §5 リハビリテーションの治療 / QJ31P019

理由で解く 柔道整復師

QJ31P019 リハビリテーション医学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午後 問19
問題
訓練と内容の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 スクワット筋力増強運動
2 緊縛帯訓練協調運動練習
3 フレンケル体操関節可動域運動
4 トレッドミル歩行持久性運動
解答
正解3(フレンケル体操関節可動域運動)
解説

フレンケル体操は運動失調に対する協調性訓練であり、関節可動域運動ではない。よって誤った組合せは3。

運動療法は目的別に、筋力増強・関節可動域・協調性・持久性の4つに分けて覚えると整理しやすい。フレンケル体操は脊髄癆による感覚性失調の患者に対して考案されたもので、背臥位から座位、立位、歩行へと段階を上げながら、目で見て確認しつつ下肢を狙った位置へ運ぶ動作を反復する。深部感覚の欠落を視覚で代償し、運動の正確さと再現性を取り戻すことが狙いで、関節の動く範囲を広げることを目的とはしていない。同じく失調に用いる弾性緊縛帯や重錘負荷も協調性訓練の仲間であり、「失調=協調性訓練」と束ねて記憶するとこの手の組合せ問題に強くなる。

✓ 3. これが答え(誤った組合せ)
フレンケル体操関節可動域運動
フレンケル体操は協調運動練習に分類される。視覚で運動を確認しながら段階的に難度を上げていく方法で、目的は運動の正確さの回復。関節可動域運動に該当するのはストレッチや自動介助運動、持続的他動運動などである。
✗ 1. 正しい組合せ(答えではない)
スクワット筋力増強運動
自体重を負荷として大腿四頭筋・ハムストリングス・殿筋群を鍛える閉鎖運動連鎖のトレーニングで、筋力増強運動の代表格。回数・深さ・速度で負荷量を調節できる。
✗ 2. 正しい組合せ(答えではない)
緊縛帯訓練協調運動練習
弾性緊縛帯を四肢に巻いて適度な抵抗と深部感覚入力を加え、失調による動揺を抑えながら運動を行わせる方法。重錘負荷と同じく協調性訓練に分類される。
✗ 4. 正しい組合せ(答えではない)
トレッドミル歩行持久性運動
速度と傾斜を設定して歩行を一定時間継続させる方法で、心肺持久力と歩行持久性を高める全身持久性運動にあたる。運動負荷量を数値で管理しやすい利点がある。
ポイント
  • 運動療法は筋力増強/関節可動域/協調性/持久性の4目的で分類する。
  • フレンケル体操=感覚性失調に対する協調性訓練。視覚で代償しながら段階的に難度を上げる。
  • 弾性緊縛帯訓練・重錘負荷も失調に対する協調性訓練。
  • スクワット=筋力増強(閉鎖運動連鎖)、トレッドミル=持久性運動。
  • 関節可動域運動はストレッチ・自動介助運動・持続的他動運動など。
比較表
訓練目的分類ねらい
スクワット筋力増強運動下肢筋群の筋力・筋持久力向上
弾性緊縛帯訓練・重錘負荷協調運動練習抵抗と感覚入力で失調の動揺を抑える
フレンケル体操協調運動練習視覚代償による運動の正確さの回復
トレッドミル歩行持久性運動心肺機能・歩行持久性の向上
ストレッチ・持続的他動運動関節可動域運動可動域の拡大・拘縮の予防
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