学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ30P099
理由で解く 柔道整復師
オブザベーションヒップは小児の一過性股関節炎(単純性股関節炎)を指す語で、発育性股関節形成不全の別名ではありません。誤りは1です。
整形外科の病名には正式名称と通称・俗称が併存するものが多く、国試ではその対応が繰り返し問われます。オブザベーションヒップ(observation hip)は、3〜10歳ころの小児が感冒などのあとに突然股関節痛・跛行を訴え、安静で1〜2週のうちに自然軽快する一過性の滑膜炎で、経過観察でよくなる股関節という語感がそのまま名前になっています。一方、発育性股関節形成不全(DDH)は乳児期に発見される臼蓋形成不全と骨頭の亜脱臼・脱臼で、開排制限や大腿皮膚溝の左右差を手がかりに早期発見し、リーメンビューゲルなどで治療する疾患です。年齢も経過も治療も違うため、名称だけでなく背景の病像ごと結びつけて覚えてください。なお、オブザベーションヒップと臨床像が重なるペルテス病や化膿性股関節炎の除外が実地では重要になります。
| 正式名称 | 通称 | 要点 |
|---|---|---|
| 一過性(単純性)股関節炎 | オブザベーションヒップ | 3〜10歳。安静で自然軽快 |
| 発育性股関節形成不全 | (先天性股関節脱臼) | 乳児期。開排制限、リーメンビューゲル |
| 腸脛靱帯炎 | ランナーズニー | 膝外側。グラスピングテスト |
| 腓腹筋内側頭肉離れ | テニスレッグ | 中高年。踏み込みで受傷 |
| 第1MTP関節変形性関節症 | 強剛母趾 | 背屈制限、蹴り出し時痛 |
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