学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ30P100
理由で解く 柔道整復師
シンスプリントは単純エックス線像では通常異常を認めません。誤りは4です。
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎、MTSS)は、ランニングやジャンプの繰り返しにより、脛骨後内側縁に付着するヒラメ筋・後脛骨筋・長趾屈筋や深部筋膜が骨膜を牽引し、骨膜に炎症が生じるものです。痛みは脛骨遠位1/3の後内側縁に沿って広い範囲にびまん性に出るのが特徴で、この点が限局性の圧痛を示す疲労骨折と対照的です。骨自体の連続性は保たれているため、単純エックス線像では基本的に異常が写らず、必要ならMRIやシンチグラフィで骨膜・骨髄の変化をとらえます。逆にいえば、単純エックス線で仮骨形成や骨膜反応、骨皮質の透亮像が認められた場合は疲労骨折を考えるべきで、その判断が本問の学習上のねらいです。
| 項目 | シンスプリント | 脛骨疲労骨折 |
|---|---|---|
| 圧痛 | 後内側縁に沿って広範・びまん性 | 限局性(一点に集中) |
| 叩打痛・音叉試験 | 乏しい | 陽性のことが多い |
| 単純エックス線 | 通常異常なし | 骨膜反応・仮骨・透亮像 |
| 疼痛の経過 | 運動開始時に痛み、動くと軽減することがある | 運動により増悪し、安静時痛も出る |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。