学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §15 部位別各論 体幹 / QJ30P063
理由で解く 柔道整復師
頸椎後縦靱帯骨化症は中年以降の男性に多く、骨化はきわめてゆっくり進む。肥満や耐糖能異常との関連が知られ、糖尿病の合併が多いので3が正しい。
後縦靱帯骨化症(OPLL)は、椎体後面を縦走する後縦靱帯が異所性に骨化し、脊柱管を前方から狭窄して脊髄や神経根を圧迫する疾患である。日本を含む東アジアに多く、国の指定難病に位置づけられている。50歳前後の男性に好発し、肥満、耐糖能異常、他部位の靱帯骨化(黄色靱帯骨化症、びまん性特発性骨増殖症)を伴いやすい。骨化の進行は緩徐で、画像上骨化があっても長く無症状のまま経過することが多い。脊髄が圧迫されると上肢のしびれや手指の巧緻運動障害から始まり、下肢の痙性歩行、さらに膀胱直腸障害へと進む。骨化部では脊柱管に余裕がないため、転倒や追突などの軽微な外力で急に脊髄麻痺を生じることがある。施術では頸部の過伸展を避け、しびれ・巧緻運動障害・歩行障害があれば速やかに医師の診察につなぐ。
| 項目 | 痙性麻痺(上位運動ニューロン障害) | 弛緩性麻痺(下位運動ニューロン障害) |
|---|---|---|
| 障害される構造 | 皮質脊髄路(大脳皮質〜脊髄を下行する路) | 脊髄前角細胞、神経根、末梢神経 |
| 筋緊張 | 亢進 | 低下 |
| 深部腱反射 | 亢進 | 減弱〜消失 |
| 病的反射 | 陽性(バビンスキー反射など) | 陰性 |
| 筋萎縮 | 軽度(主に廃用による) | 早期から著明 |
| 代表的病態 | 頸椎後縦靱帯骨化症・頸椎症性脊髄症の障害高位より下位(下肢の痙性歩行など) | 頸髄症の圧迫高位に一致する上肢の筋萎縮・腱反射低下、神経根障害、末梢神経損傷、脊髄円錐・馬尾障害 |
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