学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §7 体温とその調節 / QJ30A103
理由で解く 柔道整復師
プロスタグランジンE2(PGE2)は視床下部の体温調節中枢に働いて体温の設定値(セットポイント)を引き上げ、発熱を起こす。よって4が正しい。
体温調節中枢は視床下部の視索前野・前視床下部にあり、皮膚の温度受容器と深部(脳・腹腔内)の温度情報を受け取り、あらかじめ決められたセットポイントと比較して、産熱と放熱のバランスを調整する。感染が起こるとマクロファージなどからIL-1、IL-6、TNF-αといった内因性発熱物質(サイトカイン)が放出され、視床下部の血管周囲でシクロオキシゲナーゼ(COX)を介してPGE2が産生される。PGE2はセットポイントを高い側にずらすため、実際の体温は正常でも中枢は「低すぎる」と判断し、皮膚血管収縮・立毛・ふるえ(悪寒戦慄)で熱を溜め込み、体温が上昇する。解熱鎮痛薬(アスピリンやロキソプロフェンなど)がCOXを阻害してPGE2産生を抑えることで熱が下がる、という関係まで一続きで理解しておくと、臨床の場面でも応用が利く。
| 寒冷環境(体温を上げたい) | 暑熱環境(体温を下げたい) | |
|---|---|---|
| 皮膚血管 | 収縮(放熱を減らす) | 拡張(放熱を増やす) |
| 発汗 | 抑制 | 促進(気化熱で冷却) |
| 骨格筋 | ふるえ(シバリング)で産熱 | 活動を抑え産熱を減らす |
| ホルモン | 甲状腺ホルモン・アドレナリン増加(非ふるえ熱産生) | とくに産熱を高めない |
| 皮膚 | 立毛(立毛筋収縮) | ― |
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