学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §10 上腕骨骨幹部三角筋付着部より遠位骨折の固定 / QJ30A011

理由で解く 柔道整復師

QJ30A011 必修問題

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問11
問題
ミッデルドルフ副子固定を用いるのはどれか。
選択肢
1 鎖骨外端部骨折
2 上腕骨骨幹部骨折
3 前腕両骨骨折
4 中手骨頸部骨折
解答
正解2(上腕骨骨幹部骨折)
解説

ミッデルドルフ副子(三角副子)は肩関節を外転位に保持するための副子で、上腕骨骨幹部骨折の固定に用いる。正答は2。

ミッデルドルフ副子は直角三角形の枠を体側に当て、上腕を外転・軽度屈曲位に保つ固定具である。上腕骨骨幹部骨折、とくに三角筋付着部より遠位の骨折では近位骨片が三角筋に引かれて外転するため、遠位骨片をそこへ合わせるには肩を外転位に保つ必要があり、この副子が適する。上腕骨外科頸内転型骨折の固定にも用いられる。他の部位はそれぞれ固定材料が決まっているので、「副子の形」と「保持したい肢位」を結びつけて覚えるとよい。

✓ 2. 正しい
上腕骨骨幹部骨折
上腕を外転位に保つ必要のある骨折で、三角形の枠を体側に当てて肢位を保持する。三角筋付着部より遠位の骨折が代表的。
✗ 1. 誤り
鎖骨外端部骨折
絆創膏固定や鎖骨バンド、局所の圧迫固定が中心で、上腕を外転位に保つ必要はない。
✗ 3. 誤り
前腕両骨骨折
掌側・背側の金属副子などで前腕を挟んで固定する。肩の外転保持は不要。
✗ 4. 誤り
中手骨頸部骨折
小さなアルミ副子などで手指の肢位(MP関節屈曲位)を保つ固定で、大きさも目的も異なる。
ポイント
  • ミッデルドルフ副子=三角形の副子。肩関節を外転位に保持する
  • 適応は上腕骨骨幹部骨折(とくに三角筋付着部より遠位)、上腕骨外科頸内転型骨折
  • 鎖骨骨折→8字帯・セイヤー絆創膏固定
  • 前腕両骨骨折→掌背側副子
  • 中手骨頸部骨折→アルミ副子でMP屈曲位を保持
比較表
骨折部位主な固定材料保持したい肢位
上腕骨骨幹部骨折ミッデルドルフ副子(正答2)肩関節外転位
鎖骨外端部骨折絆創膏固定・鎖骨バンド局所の圧迫と両肩の後方保持
前腕両骨骨折掌側・背側金属副子肘屈曲・前腕中間位など
中手骨頸部骨折アルミ副子MP関節屈曲位
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